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Article08 「刑事弁護を通じて人権を守る弁護士の原点」
法テラス沖縄法律事務所 釜井景介弁護士

走ることが趣味と話す釜井弁護士は、仕事でもスタッフ弁護士のトップランナーとして走り続けています。裁判所、法務省、法テラスと職場を変えても、法律家を目指した頃から変わらない想いとは何か。刑事弁護を通じて人権を守る弁護士の原点に迫ります。(文/法テラス広報室)

■ 弱者のために理不尽と戦う

私が弁護士になろうと思ったのは、高校生のころです。当時は、公害問題や労働問題など様々な社会問題が裁判で争われている時代でした。報道を通じて、理不尽な形で苦しんでいる人たちを目の当たりにしました。そのとき、弱者の味方として、法律を武器に大きな権力と対等に渡り合っている弁護士の姿を見ました。自分も問題を解決する力になりたい、人の役に立てることがしたい。5つ上の兄が司法試験を受けていたこともあり、弁護士になることを目指すことにしました。

合格した年の論文試験の翌日、ふと「裁判官になってみるのもいいな」と思いました。少なくとも当時の司法試験(特に憲法)の勉強をしていると、大抵、我が国の裁判所は憲法の基本的人権を守ることに消極的で、国家権力寄りの判決をばかり出しているという印象を持つようになります。弁護士として、裁判所の外から批判するのは簡単です。自分が裁判所の中に入り、裁判官として、どこまで意見を言えるのか、その意見を最終判断に結び付けることができるのか、試してみたいと思いました。

裁判官として10年勤める中で、無罪判決も何件か書きました。当時、裁判官は無罪を書くと出世できない(そもそも裁判官に「出世」というのがあるかどうかというのも問題です。)というまことしやかな噂話も聞いたことがありますが、私はそういう空気を感じることはありませんでした。今振り返ってみて、自分の信じるところに従って判断できたと思います。

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