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Article09 シリーズ3:被災者起点を忘れない。“法律”が被災者のためにできること。−宮城県本吉郡南三陸町−

 被災地自治体シリーズ第3弾は法テラス南三陸のある宮城県本吉郡南三陸町です。法テラス南三陸は平成23年10月2日に法テラス初の被災地出張所として設置されました。そんな法テラス南三陸に支援、協力をいただいている南三陸町役場・福祉課の最知明広(さいち あきひろ)課長にお話を伺いました。


Q.南三陸町の被災状況について

 南三陸町の被害の程度は県内の他の町に比べても大きなものでした。これは海側に町の中心部があったからです。志津川地区は町がまるっきりなくなってしまっています。人的被害としては関連死も含めると平成25年12月末日までに619名の方がお亡くなりになり、行方不明者は219名いました。住宅の被害としては全壊が3,143戸、半壊・大規模半壊が178戸で、南三陸町内にある住宅の6割以上が被災しました。
 私は生まれてからずっとこの町にいますが、時間の経過とともに前はどういう町だったのか、忘れてしまいます。忘れてはいけないと映像や写真などで震災前の町、震災直後の町の様子を確めています。今は瓦礫もほとんどが撤去されていて何もない状態ですが、これから10mほど盛土をしていくのでまたどんどん景色が変わってしまいます。一番悲惨だったところを忘れちゃいけない。そのためにも記録を残していくことが大切だと思っています。

Q.役場などの被害状況について

 防災庁舎(写真参照)の隣に町役場がありました。町長は、防災庁舎に避難して辛うじて助かったのですが、役場はやられてしまいデータも飛んでしまって何もない状況でした。職員も他の住民と同様に避難しなければならなかったので震災直後、行政機能はほぼストップしてしまっていました。3月13日には高台にあったベイサイドアリーナ(写真参照)に災害対策本部を移設し、第1回目の会議を行いました。体育館が避難所にもなっていたので町役場の職員は自身も避難しながら、避難者の寝床の確保や物資の配給などを中心となって行っていました。
 私は当時、公立志津川病院で働いていましたが、5階建の病院の4階まで津波はやってきました。病院では70名以上の方がお亡くなりになりました。病院や役場だけでなく、小学校、保健センター、図書館など他の主要公共施設も大きな被害を受けました。

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