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Article12 「高齢者に寄り添う司法書士の原点 
〜リーガルサポートの現場から〜」
日本司法書士会連合会 法テラスとの連携推進委員会 佐野幸雄司法書士


 佐野幸雄司法書士が事務所を構える門真市は、大阪府の北東部に位置し、昭和初期から松下電器産業株式会社(現パナソニック)の企業城下町として発展しました。近年は、工業都市を支えてきた方たちの多くが高齢になり、一方で失業者も増え、全国的に見て生活保護受給率の高い町となっています。この町で生まれ育ち、この町で働く佐野司法書士の活動を通じて、高齢者に寄り添う司法書士の原点に迫ります。(文/法テラス広報室)

Photo: 佐野司法書士の事務所前の街並み

福祉機関との連携で乗り越える

司法書士の仕事で一番多いのは登記関係ですが、成年後見の事件も受けています。家庭裁判所から成年後見センター・リーガルサポートに候補者推薦の依頼があり、名簿に沿って打診されて受任するケースがほとんどです。他には、地域包括支援センターや福祉施設のケアマネージャーの方からの相談があります。本人や家族からの直接の相談は、案外、多くありません。
【成年後見センター・リーガルサポート】
成年後見制度の普及と成年後見人の養成・供給のために1999年12月に設立されました。後見人となる正会員は司法書士ですが、司法書士会とは別の公益社団法人です。
●ホームページ:https://www.legal-support.or.jp/
 成年後見人として関わった事件には、対応が難しいものもありました。ある事例では、知的障害のある息子が、介護を受けている母親の年金を一晩に数万円も夜遊びで使ってしまったり、ヘルパーの作った母親の食事を横取りして食べてしまっていました。このままでは母親の命に関わりかねないような状況でした。そこで、ケアマネージャーの方と協力して、母親をグループホームに移しました。
 また、似たような事例として、一人暮らしの被後見人が酷暑の中、エアコンや扇風機もつけずにいて熱中症の危険がありました。しかし、本人が施設への移動を頑なに拒絶するので、ケアマネージャーや本人の親族、移動予定先の施設職員などと連携して、施設に入っていただいたこともあります。
 このようなとき、法的なサポートだけでは解決できませんので、福祉関係者との連携が不可欠です。

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