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Article14 被災地支援に携わる司法書士

今年の3月で東日本大震災の発生から3年が経過しました。地震と津波によって生じた瓦礫(がれき)の処理が完了している地域は多く、一見すると被災地の復興は進んでいるように感じます。しかしながら、防潮堤や高台移転先の用地買収はまだ遅れているのが現状です。そこで、宮城県で被災地支援に携わる武野亮一(たけのりょういち)司法書士に被災地での司法書士業務の現状や法テラスについて等お伺いしました。

−まず初めに、司法書士を志した理由を聞かせていただけますか。

いっぱい理由はあるのですが、一番大きいのは一人で自営で仕事をやりたいということですね。自営の仕事といっても色々と職種があると思いますが…その中で司法書士という資格に出会いました。司法書士の仕事は、登記や簡易裁判所の訴訟代理、後見など仕事の種類がたくさんあり、飽きっぽい私の性格に合っていると思い、司法書士になることに決めました。

−司法書士の仕事はイメージ通りでしたか。

そんなに違いはなかったですね。弁護士や行政書士が主人公の話はドラマになっていたりしますが、司法書士ってないですよね。おそらく、司法書士がどんな仕事をしているのか知らない人も多いと思います。私自身もあまりよく知りませんでした。

−ご出身は宮城県ですか。

はい。仙台出身です。

−ずっと宮城にお住まいですか。

福島県に住んだこともありますが、ほとんど仙台ですね。

−東日本大震災が起きた時も仙台にいらっしゃったんですか。

震災が起きたときは、資格者ではあったんですけど、まだ研修中で、通っていた予備校の自習室で本を読んでいました。携帯電話の緊急地震速報が鳴ったので、驚いていると、長くて大きな揺れを感じて、すぐに建物から出ました。建物には、ヒビが入っていたりはしましたが、崩れたりということはなかったです。

−震災後に司法書士の需要が高まっていると聞きますが、実感はありますか。

私は、震災の年に司法書士登録をしたので、震災前後での違いは分かりませんが、先輩の司法書士の方からは「仕事量が増えた」と聞きます。

−仕事量が増えたというのは、事件の件数が増えたということですか。

単純に件数が増えたということではなく、難易度の高い複雑な案件や手続に労力を要する案件が増えました。例えば、登録免許税がかからないようにする制度がありますが、その制度を利用するには「り災証明書」が必要なんです。通常の申請よりも1つ2つ必要な手続きや書類が増えます。今までの手続きから1つ2つ増えただけでもそれが積み重なって「仕事量」が増えているのだと思います。

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