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Article15 犯罪被害者に寄り添う弁護士の原点

日弁連 犯罪被害者支援委員会事務局長
弁護士 山本 剛

 山本剛弁護士が所属する紀尾井町法律事務所は、半蔵門から四ツ谷に向かう新宿通りを1本奥に入ったところに、静かにたたずむオフィスビルの3階にあります。弁護士となって12年間、法テラスの職員として勤務した期間も含めて、想いを絶やすことなく犯罪被害者の支援とその制度づくりに邁進する弁護士の原点に迫ります。(文/法テラス広報室)

1.困っている人の力になりたい

 実は、高校では理系コースで学んでいました。当時の夢は、水素と放射性同位体が核融合反応を起こすエネルギーを利用して、世界のエネルギー問題を解決することでした。その根底にあったのは、「困っている人の力になりたい!」という想いです。しかし、いざ、理系の勉強を進めていくと、数学が出来ないという壁にぶつかりました。それじゃ何を目指そうかを考えて、道は違うけれど、困っている人の力になることができる弁護士を目指すことに決めました。高校3年生のときです。
 大学生活は司法試験の勉強に明け暮れる毎日でした。その中で、犯罪被害者支援の第一人者である諸澤英道先生の授業を受けたことがきっかけで、犯罪被害者支援に興味を持ちました。私が弁護士になった2002年当時は、今のような多様な制度もなく、弁護士こそが役に立てる分野なのではと考えました。
 弁護士として仕事をする中で、「弁護士だから出来ること」と「弁護士には出来ないこと」があることを実感します。特に、犯罪被害者支援では多くの専門家が力を合わせることが大切なので、役割分担が重要です。私は法律業務に専念して、弁護士がメインではない精神的ケアなどは、それぞれの専門家に任せようと思っています。実際の事件でも、裁判を傍聴するときの同行や精神的なサポートでは、「被害者支援都民センター」の力をお借りすることもあります。

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