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Article25 裁判官になったスタッフ弁護士 東京高等裁判所判事 南部潤一郎

 東京高等裁判所の南部潤一郎判事は、平成26年9月まで、法テラスで働く “スタッフ弁護士”でした。法テラスが業務を始めて以来8年間、スタッフ弁護士第一期生として、地域の方のお悩み解決に奔走した南部判事。なぜ弁護士任官制度(※)に応募し裁判官に転身したのか、その理由と現在の仕事に対する思いを伺いました。
※弁護士任官制度:一定の経験年数を有する弁護士が判事・判事補になること


裁判所前で。左奥に見えるのは法務省旧本館の赤レンガ棟。

南部潤一郎
昭和48年愛知県生まれ。平成14年弁護士登録(大阪弁護士会)。平成18年、法テラスと共に生まれたスタッフ弁護士として法テラス江差法律事務所(北海道江差町)に着任。平成21年同じ北海道の法テラス旭川法律事務所に異動。平成26年10月弁護士任官制度で判事に採用され東京高等裁判所第14民事部に配属。スタッフ弁護士として初めて裁判官になる。趣味は、マラソンやロードバイクで荒川沿いを走ること。好きな食べ物は生ガキ。

原告と被告、当事者の主張を公平な目で

−高等裁判所の裁判官として、どのような仕事をしているのですか?

 現在、離婚問題や金銭問題など民事の上訴事件を取り扱う民事部に所属し、合議事件の左陪席として約20件の事件を担当しています。
 左陪席は、裁判長の左手、傍聴席から見て裁判長の右側に並びます。法廷で原告と被告両者の言い分を聞き、原審の裁判記録や両者の提出する書面、証拠に基づいて裁判官3人で十分な合議をして、最善と思われる判決をまとめます。
 任官して6か月、一つひとつの案件について、上訴の理由と地方裁判所で出された判決や事件記録を読み込み、争いのポイントはどこかを整理し、当事者にとって様々な思い入れのある裁判をどう進めていくべきかを日々熟考しています。

−心がけていることはなんでしょうか。

 民事事件における弁護士の役割は、依頼者の代理人として、依頼者の利益や権利を守ることでした。一方、裁判官に求められるのは、原告と被告双方の主張を公平な目で見て、双方にとって最善の解決方法を見出すことです。高等裁判所で扱うのは、控訴や上告をされた複雑な事件です。十分に審議し、両者に納得してもらえるような判決を目指しています。

高等裁判所について詳しくはこちら  東京高等裁判所(裁判所ホームページ)

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