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広報誌「法テラス」インタビュー

広報誌「法テラス」Vol.5 春号  インタービュー

ニュースを正確に伝えられるのは当たり前。その上で、美しさや品格まで要求されるのが、女性ニュースキャスターです。 テレビ画面を通して見る膳場貴子さんは、緊張やプレッシャーをものともせず、さらりとこなしているように見えます。  そこには人知れぬご苦労もあると思いますが、目の前に現れた膳場さんは、気負いのまったくない、自然体の方でした。

膳場貴子さんのインタビュー風景
キャスターは「架け橋役」
ニュースキャスターは、華やかで誰もが憧れる職業ですが、膳場さんご自身はどのような点にやりがいを感じていらっしゃいますか。
膳場
抽象的な言い方になりますが、最新の情報や世の中のできごとを伝え、問題提起をしていくことで、少しでも社会や生活を良くするためのお手伝いができる仕事だということでしょうか。テレビって、誰かから直接「ありがとう」と言ってもらえる仕事ではありませんが、間接的にでも、世の中をよくするために役立てるとしたら、うれしいですね。
テレビは社会に与える影響力が大きいですから、プレッシャーも相当なものだと思いますが。
膳場
プレッシャーは確かにありますね。私の発した言葉で、傷つく人や迷惑をこうむる人がいるかもしれない。ですから、言葉にはとても慎重になります。 そのため、前にも増して自分の立ち位置をちゃんと確認しようと心がけるようになりました。この仕事は、いろんな方向にアンテナを張って情報収集をしなければなりませんが、一方で、その情報を自分はどういうスタンスで見ていくか、ということも常に意識するようにしています。時にはスタッフと話し合って、軌道修正をしながら、番組に臨んでいます。
ニュースは日々生まれますし、政治、経済、世界情勢からスポーツまで、キャスターのお仕事はあらゆる方面に精通していなければなりませんが、どのようなご苦労がおありですか。
膳場
これさえやっておけば、という切り札があるわけではないので、新聞を読む、本や雑誌を読む、専門家に話を聞く、といったことを日々続けていくしかないと思っています。 ただ、番組はチームで作るものですし、キャスターの仕事は、専門的な分野と視聴者との架け橋役だと思っていますので、スタッフと知恵を出し合って、難しいことも、できるだけわかりやすい言葉でお伝えすることを心がけています。 とはいっても、不得意分野のときは、本番でもやはりドキドキしてしまいますね(笑)。
キャスターの一日とは・・・
番組は夜10時54分からのスタートですが、膳場さんの1日はどのようなスケジュールですか。
膳場
極端な夜型なので人様にはあまりお話したくないのですが(笑)。朝は、起きて身支度を整え、朝食を食べながらお昼のニュースを見る、という感じですね。日中は基本的に自由なので、新聞を読んだり、情報収集をしたりして過ごすことが多いです。途中、FAXでその日のニュースの予定を取り寄せてチェックしたりもします。テレビ局に入るのは夕方で、お弁当を食べながらスタッフと打合せをし、9時頃からメイク。そのあとは原稿の下読みをしたり、特集のVTRを確認したりしていると、あっという間に本番の時間です。
番組中は緊張状態が続くわけですが、膳場さん流のクールダウンの方法がありましたら教えてください。
膳場
帰宅後はいやなことから先に片付けるため、まずその日のオンエアのVTRを見て、一人で反省します。その後は軽く食事をして、ゆっくりお風呂に入り、音楽を聴いたり、本を読んだりして、徐々に気持ちを鎮めていきます。たまにゲームにはまってしまって、逆に覚醒してしまうこともありますが(笑)。
体調管理で心がけていることはありますか。
膳場
夜型の生活パターンになった当初は、いろいろ試行錯誤してみたのですが、生活リズムを保つことが一番だと気がつきました。スポーツをして体力をつけようと思ったこともありますが、日中に激しい運動をすると夜眠くなってしまって(笑)。今は、自己流ですが、朝起きたときにその日の体調に合わせたヨガをやるようにしています。
目立たなかった少女時代
勝手なイメージで恐縮ですが、今の膳場さんから想像すると、小さい頃からさぞかし利発なお嬢さんだったのでしょうね。
膳場
こういう仕事をしていると、しっかりしているように見られますが、私は3姉妹の末っ子なので、根はすごく甘ったれなんです。姉たちの後ろをついて回って、「置いていかれた〜」と言って母に泣きついているような子どもでした。 運動音痴で、小学校のとき、50m走でクラスのビリから2番目だったことが今でもコンプレックスになっているくらいです。ぜんぜん目立たない子だったと思います。
大学では医学部に進まれました。
膳場
医師の資格を持っているわけでもありませんし、学部名を言うことには抵抗があるのですが。専攻していたのは「健康科学」といって、医療の中でも裾野の部分、広い意味で人間のあらゆることについて学びました。
  
医学部からアナウンサーというのは意外な感じがしますが。
膳場
なぜ、と聞かれることが多いですが、私自身の中では何の壁もありませんでした。マスコミは森羅万象を対象にした仕事ですから、ジャーナリズム論だけではなく、いろんなことを学んだ人たちが集まれば、それだけさまざまな分野の情報を視聴者にお伝えできると思います。私がやってきた勉強も、どこかで役に立つのではないかと考えました。
これまで経験されたお仕事の中で、記憶に残る番組や場面がありましたら教えてください。
膳場
すごく緊張したという意味では、NHKで紅白歌合戦の司会をさせていただいたときと、今担当している番組に初めて出させていただいたとき、この2回ですね。紅白のときは、歌手の皆さんの緊張が伝わってきて、自分がこんな大きな番組の司会をさせてもらっていいのだろうかと、幕が上がるまで逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。 取材を通じて、犯罪で家族を失ったり、想像を絶するような辛い経験をしても、自分の人生を懸命に生きようとしている方のお話を伺うことがあります。人間てすごく強いものなのだということに感銘を受けますね。
          
カブト虫と一緒に生活!
  
話題は変わりますが、ご趣味をお聞かせください。
膳場
子どもの頃から植物や動物、虫などが大好きだったので、今も家でいろんな植物を育てています。それから去年はカブト虫を買ってしまいました(笑)。つがいで買って、卵をうませて、自分で孵卵器のようなものを作って。今はその幼虫を家の外で越冬させています。カブト虫は夜行性なので、ちょうど仕事から帰ったときに動いていたりすると、うれしくなりますね。これからの季節は、さなぎから成虫へと変化を見守るのが楽しみです。
  
意外なご趣味でびっくりしました(笑)。
膳場
カブトムシと一緒に生活しているなんて、スマートじゃないですよね(笑)。 ほかに趣味といえば、舞台を見に行くことでしょうか。今の仕事は、テレビ画面に向かってではあるけれどエネルギーを放出していくというか、緊張やストレスも含めて消耗していくお仕事なので、目の前で生身の人間が歌ったり踊ったりしている舞台を見ると、そこから放出されるエネルギーをキャッチして、補充されるというか、元気になれる感じがするんです。
最後に、「法テラス」は、国民の司法へのアクセスをしやすくしようという理念のもとに設立されました。司法や弁護士、法テラスが、さらに国民に親しまれるためのアイデアがありましたらご提案ください。
膳場
法律的な問題で困っても、身内や知り合いに弁護士がいなければ、どこに相談したらいいかわからないですよね。気軽に法的トラブルの相談に乗ってくれる法テラスは、心強い存在です。 弁護士さんの中には、手弁当で草の根の活動をしているような方もいらっしゃいますが、まだまだ普通の市民から見ると敷居が高い。それを解消する方法としては、弁護士さんがもっと市民の手の届くところにいてくださったらいいのではないかと思います。  また、法律に詳しいだけではなくて、人間的な魅力のある人が弁護士になってくれるといいですね。その意味では、法科大学院は、社会人経験のある方にも弁護士への道が開かれたということで、これからは市民感覚に近い弁護士さんが数多くうまれてくれることを期待しています。

膳場 貴子(ぜんば・たかこ)さん

1975年
東京生まれ。
1997年から
東京大学卒業後、1997年NHK入局。静岡放送局勤務を経て、2000年から東京勤務となり、「おなよう日本」「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」などを担当。
2006年から
2006年3月からNHKを退職してフリーアナウンサーとなり、同年9月からTBS「筑紫哲也NEWS23」(月〜金 22:54〜)のキャスターを務めている。
ゲスト:膳場 貴子(ぜんば・たかこ)さん


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