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広報誌「ほうてらす」インタビュー

広報誌「ほうてらす」Vol.17 夏号  インタビュー

暮らしの中に、ドラマの制作現場に。弁護士がもっと活躍する場を!

聞き手 法テラス 第一事業部 部長 佐々木 文

俳優・弁護士 本村健太郎さんのインタビュー風景
高校時代から熱中した演劇活動
佐々木
本村さんは東大法学部在学中から俳優をされていたそうですね。
本村
入学後、サークル活動として学生劇団に入りました。もともと高校3年間演劇部に所属していて、演劇の甲子園と言われる全国高等学校演劇大会でもベスト4に入ったんですよ。その時の演目が、アメリカの陪審員制を題材にした「12人の怒れる男」。今でいう裁判員裁判でしょうか。
佐々木
プロデビューのきっかけは?
本村
大学1年の時に受けたテレビドラマ「イッキ!イッキ!東大へ」のオーディションです。内容は東大受験ではなく、高校受験の話なので、中学生の役(笑)。
佐々木
大学生が中学生の役を?
本村
年齢制限(13〜15歳)があったので、ちょっとサバを読んで。童顔だから中学生に見えるし、演技もうまいということで合格。撮影終了後、監督に正直に言ったら、めちゃめちゃ怒られましたけどね。
役者にならなければ弁護士になれなかったかも!?
佐々木
役者になりたいと思っていたのに、司法試験を受けたのはなぜですか。
本村
デビュー作の監督に「役者として食っていきたい」と相談したら、「キミが思っているほど芸能界は甘くない。東大の法学部なんだから、司法試験を受けなさい。もし受かったら、役者として面倒見てやろう」と言われたので頑張った、というのが本当の話なんです。
佐々木
これまでの役者経験が、法廷で役に立ったことはありますか。
本村
弁護士として法廷に立つと、まず傍聴席を見ます。舞台に立った役者さんみたいにね。そして、傍聴人にきちんと聞こえるよう、大きな声で分かりやすく話します。昔は、弁護人や検事が何を言っているのか聞こえないことが多かった。裁判が公開されているのに、それではいけないと前々から思っていましたから。芝居がかった話し方なので、裁判官からはヘンな弁護士だと思われていたかもしれません(笑)。
佐々木
裁判員裁判時代の先取りですね。弁護士としての仕事で印象に残っているのは?
本村
刑事事件を多く手がけてきましたが、無罪を取れそうだと思ったのに取れなかった事件は、今でも結構悔しい
佐々木
知名度が上がった今、無罪を勝ち取ったらニュースになりますね。
本村
本村もちゃんと弁護士をやっていたんだなと、そういう意味でも「あっ」と言わせたいですね。あと、弁護士としてドラマの法律監修をすることもあります。法律関係者が見たら明らかに間違っているものも結構ありますから。
佐々木
ドラマのシーンに法テラスが出てくるといいですね。「法テラスから打診がきましたけど」とか。
本村
弁護士事務所で、事務員さんが弁護士に声をかけるシーン。そういうちょっとした台詞でもいいんだよね。たまに「法務省から電話です」なんて言ってる。
佐々木
国選弁護の手続きで、法務省から電話がくるのはおかしいですよね。ところで、「行列のできる法律相談所(以下、行列)」に出演されていかがですか。
本村
バラエティは、役者とは勝手が違うので、戸惑ったりすることも多い。司会の島田紳助さんに本番中、山崎邦正に似てると言われ、リアクションできなくてもじもじしてると、「コラーぐらい、言えや」と。まあ、弁護士としてそれでいいのかという批判を常に受けながらやってますけど。
佐々木
私が、あの番組をいいなと思うのは、4人の弁護士の意見が違い、法律の判断には幅があることを伝えているところ。ところで、誰がどう答えるか、あらかじめ割り振られているのですか。
本村
いいえ。同じ答えだと番組としてはつまらないので、事前に「このケースはどうですか」と弁護士4人に打診があり、意見の分かれる相談だけを取り上げます。ですから、答えはあくまで自分の意見です。
「その先」へつながる法テラスならではの相談窓口
佐々木
本村さんには、法テラスのコールセンターの立ち上げ当初、お手伝いをしていただいていました。
本村
平成18年10月に法テラスのコールセンターがスタート。その前のテスト期間から手伝っていたので、結局1年ぐらいはいたのかな。
佐々木
そのコールセンターが、今度仙台へ移りました。
本村
えっ、東京じゃなくなったの?
佐々木
そうなんです。4月1日の本格スタート目前に東日本大震災がありましたが、何とか稼働させることができました。仙台は自主運営です。
本村
ボクがいた頃は外部委託。対応がちょっと硬いなと思うことも。
佐々木
最初は不慣れなこともあったようですが、次第にスキルアップしました。けれども、外部委託だとノウハウや人材が蓄積されないので、自前で持とうと。今では当時よりもコール数も増え、特に本村さんが行列で紹介してくださると、数字がバンと跳ね上がります。
本村
債務整理したいけれど、どこに相談すれば分からない人は「法テラス」へ電話してくださいと、コールセンターの電話番号も告知しています。
佐々木
ありがとうございます。番組で言っていただくと効果絶大です。
本村
PRは大事ですよね。法律相談の窓口は他にもあるけれど、法テラスなら、その先へ一歩踏み込める。
佐々木
はい。弁護士を頼みたいけれど、お金が心配というときも法テラスなら民事法律扶助があります。
本村
行列はバラエティ番組なので、真面目すぎることを言うとカットされる。スタジオ観覧に来ていただければ、ボクがいかにまっとうな意見を言っているか分かってもらえると思います。インターネットでも応募できるので、ぜひ遊びに来てください。
佐々木
本村さんにはイベントでもお世話になっていますが、これからもよろしくお願いします。本日は、お忙しい中ありがとうございました。

俳優・弁護士
本村健太郎さん

1966年、佐賀県生まれ。東京大学法学部卒業。
在学中にテレビドラマのオーディションに合格し、俳優としてデビューする。90年司法試験合格、翌年大学卒業。現在、数多くのテレビドラマに出演すると同時に、弁護士としてドラマの法律監修をするなど、俳優と弁護士という二足の草鞋で活躍中。2007年より日本テレビ系「行列のできる法律相談所」にレギュラー出演。
ゲスト:俳優・弁護士 本村健太郎さん


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