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広報誌「ほうてらす」インタビュー

広報誌「ほうてらす」Vol.15 冬号  インタビュー

困った人が一人でも救われれば…。法テラスの存在を知らせることが大切。

聞き手 法テラス理事・草野満代

俳優 高橋英樹さんのインタビュー風景
憧れの映画の世界に17歳でデビュー
草野
高橋さんは芸能生活はどのぐらいになりますか?
高橋
49年です。17歳の時にこの仕事に入りました。
草野
最初はどんなお仕事でしたか?
高橋
映画ですね。日活という会社でずっと映画に出て、24歳の時に初めてテレビドラマに出演しました。それが大河ドラマ『竜馬がゆく』でした。それまでほとんど時代劇をやったことはなかったんです。
草野
でもそれから一挙に時代劇の道を進まれるわけですね?もともと時代劇はお好きでしたか?
高橋
好きでしたね。子供の頃からチャンバラごっこをやっていましたから。またメンコ遊びをしても、そのメンコの絵柄が時代劇のスターさんが多かったですから。
草野
憧れのような存在だったのでしょうか?
高橋
そうですね。高校生の時には映画を週に9本から10本は見ていましたね。昔は3本立てが普通でしたから。
草野
映画スターというものが、その頃から目指すものになっていったんですね?
高橋
高校で進学のクラス分けをする時の「将来何になりたいか」という作文で、私は「俳優になりたい」と書いたので、すぐに父親が呼ばれてしまって、父親は悩んだ末に「一度受けさせよう」という手段に出ました。私に内緒で願書を出したんです。
草野
一度受けさせて、あきらめさせようとしたんでしょうか?
高橋
そうなんです。ところが「第一次写真審査通過」というハガキがきまして、面接試験を受けたんです。そこからいくつかの運が重なって合格しました。
いろんな役柄をつくり上げる過程が一番面白い
草野
映画の世界にあこがれたのはなぜですか?
高橋
表現するものの面白さに惹かれました。また映画が自分に影響を与えてくれているように、自分が今を生きている人たちに映画を通していろいろなことを訴えることができる、これはとても素敵な仕事だなと思いましたね。
草野
今以上にあの時代は、映画や映画スターというものが夢の存在ですよね。
高橋
娯楽というと映画を観に行くのがほとんどの時代に、その仕事ができるというのは、すごく夢に近かったですね。
草野
『桃太郎侍』など、時代劇の印象が強いですが、本当に幅広い役柄をやってらっしゃいますね。
高橋
それが役者の一番いいところなのかな。いろんな役ができるということが役者の楽しみの真髄ですかね。
草野
演じられる役柄は、侍をはじめ、例えば刑事、大学教授、検事など……。
高橋
検事も裁判長もやりましたよ。
草野
そうなんですか。そういう役柄の役作りというのはどうなさるんですか?
高橋
そうですね。たとえば刑事や検事、弁護士さんといった人はこういう人、という一般のイメージがありますよね。実際は別にそうでなくても、やっぱりイメージの中の職業像というものを想像して、その中に近いイメージを演じるということですよね。
草野
それは「視聴者の職業観、人物像」に対する期待を裏切らない、折衷案を見つけていく、といったことですよね。
高橋
そうなんです。それを見つけて、どこにポイントを置くかということが、やっていて一番面白いところです。
草野
たとえば、裁判所の判決文って一つの文章がとても長くて難解ですよね。そんな文章を、裁判長が感情を表情に出さないで伝えるのは大変ですよね。
高橋
裁判長は、感情を出さないのを大前提にしているのではないでしょうか。言葉というのは、心の中を人に伝えるために神様が人間に与えてくれたものです。その言葉に感情が入って初めて人に伝わっていく。この感情を全部シャットアウトして相手に伝達するというのは大変ご苦労な仕事ですよ。
法テラスの存在を知らせることが一番大切
草野
役柄もそうですけど、バラエティ番組などにも本当に幅広く出演してらっしゃいますね。
高橋
単純に好きなんですね。楽しくてしょうがないんです。バラエティ番組に出演されている若い人たちは何でも一生懸命なんです。人間は一生懸命さには勝てないんです。ですから私は、どれだけ楽しんで、どれだけみんなと一緒に同調してその番組の中にいられるか、ということが面白いんです。
草野
バラエティ番組は、パワーというか反射神経でその場に入っていくような緊張感や心構えが必要ですよね。
高橋
そうです。常にぐっと構えていないと、ちょっと緩んでいるとダメなんです。俳優もそういう緊張感を持ち続けることがとても大切なんです。だからこそ、ベテランになればなるほど、俳優以外の仕事をさせてもらうことは、いい勉強になるんです。
草野
どんな仕事もとことんやる、ということですね。
高橋
そうです。また私はいつも自分が健康な状態で、パワフルな状態で皆さんに接するように心がけています。
草野
何か健康法はあるんですか?
高橋
笑うことですね。一日中笑っています。楽しく仕事をしていればみんなからエネルギーが入ってくるし、皆さんに私のエネルギーも差し上げられると思っていますので、笑うのが一番ですかね。
草野
そうして周りも巻き込んでいく、ということでしょうか。
高橋
みんなで笑い合いながらつくり上げていく、これが一番いいのかな。
草野
今の世の中には、暗いニュースや悲しい出来事が多いですよね。法テラスは、悩みや問題を抱えている方々に様々なサービスを提供している組織なんですが、高橋さんは法テラスにどのようなことを期待されますか?
高橋
とにかく困った人が少しでも助かればと願っています。人間は知らないことが一番損なんですよ。だから「法テラスがある」というのを知っているのと知らないのではすごい差があるんです。知っていただくということが一番でしょうけれども、一般の浸透度はどうなんでしょうか。
草野
認知度は少しずつ上がってきていますが、まだ十分とは言えない状況です。
高橋
多くの方々に知っていただくことがとても大切ですね。
草野
はい。今回、高橋さんに新年号の巻頭を飾っていただくことで、皆さんにきっと広報誌を手に取っていただけると思います。本日はお忙しい中、ありがとうございました。

俳優
高橋英樹さん

1944年2月、千葉県木更津市生まれ。
高校在学時の1961年に日活ニューフェース5期生として日活入社。以来、映画黄金時代に出演活躍、のちに「桃太郎侍」「遠山の金さん」など時代劇に多数出演。近年では情報番組やバラエティ番組等にも活躍の場を広げて いる。
ゲスト:俳優 高橋英樹さん


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