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広報誌「ほうてらす」インタビュー

広報誌「ほうてらす」Vol.33 夏号  インタビュー

日本は法律や正義が
守られるのが前提の国だと
海外で実感しましたね

「何人起訴して、弁護して、裁いたことか……」"強面"のイメージが強かった俳優・松重豊さんですが、司法関連の役も数多く演じてきました。最近では『HERO』の部長検事役でおなじみです。シリアスな役からコミカルな役まで幅広い役を演じる松重さんにお話をうかがいました。

おまわりさんでも
信じられない国もある

 プライベートで旅行をすることはあまり多くないという松重さん。「海外へは仕事以外で行ったことがないですね」と。松重さんにとっての旅は、もっぱら撮影旅行のようです。
松重豊
「スタッフはずっと撮影をしていますが、俳優は意外に空き時間があって、2〜3日放っておかれたりします。ひとりで街中に出ると、トラブルに遭うこともありますよ」
 印象的だったのが、とある国で警察官に手荷物を調べられたときのこと。パスポートから財布から全てを渡し、検査が終わって手荷物を返してもらったところ、財布のお金が減っていたそうです。さらに国立美術館でも、おつりをごまかされたのだとか。
松重豊
「日本との違いを感じましたね。海外では、役人であっても信頼しちゃいけないんだな、と思いました」
 そういった体験は同時に、日本を客観視することにもつながります。
松重豊
「日本人は"おまわりさんは信じていい人" "法律は守るもの" "正義は信じられるもの"という前提で生きているんですよね」
 30年のキャリアのなか、犯罪者や被害者、弁護士、裁判官、検察官など、司法に関わる様々な人間を演じてきた松重さん。正義や法律について考えることも少なくないようです。
硬いイメージだった検事、
現実は人間らしいんですね

 法廷ドラマの参考にと実際の裁判を見に行ったという松重さん。
松重豊
「日本のドラマは弁護士サイドにたったものが多いせいか、僕自身、検事に対しては、法律を背負って被告の事情には耳を貸さないといった、冷たくて硬いイメージがありました。しかも、裁判のシーンでは、『異議あり!』って勢いよく手を上げたり、起訴状を朗々と読み上げたり…。でも、実際の法廷では『今の、ちょっと異議でいいですかね』 というようなラフな感じで驚きました。テレビや映画では法廷を神聖な場に仕立てているけど、現実は普通に人間らしいやり取りをしているんですね」
 多くの人が感じている検察官のそんなイメージを覆したのが、松重さんが出演している『HERO』。検察官を主人公にした人気テレビドラマで、現在は映画が公開されています。
松重豊
「今回の映画では、正義であっても踏み込めない『外交特権』が題材です。現実には簡単に解決ができる問題ではないけれど、検事が問題に向き合う姿を通して、正義とは何かということのひとつの答えが、映画の中にはあるんじゃないかなと思います」
 実生活においては、幸いなことに、これまで弁護士や法廷とは無縁だったという松重さん。
松重豊
「役ではいろいろなことを体験していますが、実生活で法律にかかわるようなトラブルに巻き込まれたら…、と考えると怖い気がします。でも、そんなときのために『法テラス』があるんですね。そういう窓口を知っておくことができると、心強い感じがしますね」

俳優・松重豊さん

まつしげ・ゆたか/ 1963 年生まれ、福岡県出身。大学で演劇学を専攻し、蜷川スタジオを経て、舞台、ドラマ、映画、CM などで活躍。2012 年『孤独のグルメ』に主演、2014 年『HERO』シーズン2では部長検事役として出演。

ゲスト:松重豊さん


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