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広報誌「ほうてらす」インタビュー

広報誌「ほうてらす」Vol.31 冬号  インタビュー

何のために生きるか。

俳優として多くの映画に出演する傍ら、アート制作や社会貢献などと多岐にわたって活躍され続けている伊勢谷友介さん。今回は、そんな伊勢谷さんに「災害」そして、これからの考え方についてお話を伺いました。

自分が立っている場所が、初めて信じられないと思った。
 
ー今回の特集テーマは「災害と法律」です。伊勢谷さんは「災害」に遭ったことはありますか。
伊勢谷
友介
僕は実際には「災害」に遭ってはいないですけど、やはり東日本大震災を思い出します。とにかく家が大きく揺れて、初めて自分が立っている場所が信じられないと思いました。しかもテレビを付けたら、津波が街を押し流して、原発がボンッと爆発している。これから起こりうる災害について何の知識もなく、ただただ恐怖だけが近づいてきました。原発に関しても津波に関しても、不勉強でした。
 
ー東日本大震災に直面した伊勢谷さんは、どう考え何をしたのでしょうか。
伊勢谷
友介
震災直後に、何かできることはないかと考え「元気玉プロジェクト」という東北地方の方たちを元気づける活動を立ち上げました。最近は、日本をもっと良くしていこう!を目標に、「地元の図書館をどう作っていく?」みたいな身近なことを中心に、みんなで自分たちの街の未来を考えるワークショップを那須塩原(栃木県)や南砺(富山県)で進めています。
宇宙人の目で、“今”でなく、“未来”を考える。
 
ーそのすばらしい行動力は、どんな関わりや興味からなのですか。
伊勢谷
友介
目の前の事に興味があってやっているわけじゃないんです。どちらかというと、逆にもっと、すごく地球を俯瞰して見ているんです。宇宙人だったらいまの70億人の地球人をどう評価するかってことを考える。つまり、自分が生きている“今”だけでなく、“未来”を考えないといけない。こういうことが普通の教育の中にコンスタントになければダメだと思うんです。大人ってよく子どもに「何になりたい?」って聞くじゃないですか。そう聞かれれば、子どもは「花屋になりたい」とか「野球選手になりたい」って言う。そう言っとけば大人が納得するから。でも、質問が最初っから間違っているんです。何になりたいかではなく、何のために生きたいか。つまり、志を聞け!と言いたい。人にとって良いことをしていきたいか、社会をダメにしていきたいか、どっちだって子どもたちに聞いたら、みんなだいたい前者を選ぶんです。そこで、命の意味を知ったり、生きる方向性が決まってくるんです。
この地球とバランスをとることが大事。
ーそう考えるようになったきっかけは何ですか。
伊勢谷
友介
僕は映画監督になりたかったのですが、27歳のとき、「映画監督であるということは手段でしかない」と気づいたんです。そこで、自分の俳優というバックグラウンドも全部含めて、社会をよりよくする活動のために使おうと思いました。たとえば、資本主義社会が世界を覆っている今、大事なのは、この地球とバランスをとっていけるビジネスの仕方だと思います。だから僕は株式会社というカタチでリバースプロジェクトを立ち上げました。生きている間には解決出来ないことも、僕はそこで諦めるんじゃなくて、始める側の人間になりたいと思っているんです。それがたぶん、本来の幸せの在り方だと思います。人の幸せを望む事が、僕にとってすごく利己的な幸せの勝ちとり方だと感じています。
 
ー法テラスは法律で人の幸せを助けます。災害は悲しみも生み出しますが、よい法律が生まれるきっかけとなることも多いのです。
伊勢谷
友介
災害のときだけじゃなく、自分や大切な人を守るために法律は必要だと思います。以前、アート展示用に「日本国憲法・jp」という作品を作ったことがあります。SNSでログインすれば、誰でも日本国憲法を書き換えられる、それがどんなカタチになっていくか浮き彫りにしていく過程を表現しました。僕はリバースプロジェクトも未來を作っていく社会彫刻と考えて、取り組んでいます。
 
ー法テラスのことをご存じでしたか。
伊勢谷
友介
全く知りませんでした。僕も含め多くの方が、法律を味方につけることを忘れながら生きていると思います。僕自身、もっと法律を勉強して強化しなきゃいけないですね。

俳優
伊勢谷友介さん

いせや・ゆうすけ/’76年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。’99年映画『ワンダフルライフ』(是枝裕和監督)で俳優デビュー。’03年、初監督作品『カクト』が公開。’08年、地球環境や社会環境を見つめ直し、未来における生活や新たなビジネスモデルを創造するプロジェクト『リバースプロジェクト』をスタートさせる。大河ドラマ「花燃ゆ」に吉田松陰役で出演中。

ゲスト:俳優 伊勢谷友介


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