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お知らせ(2013年12月13日)

法テラス神奈川で地方協議会を開催しました。

神奈川地方協議会 シンポジウム―生活(経済的)困難者への支援と課題―
「人間らしく生きること」への支援を開催

 

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2013年11月27日に法テラス神奈川地方協議会を行い、福祉、相談などの県市区行政関係者、弁護士、司法書士、社会福祉士さんら各界から100名近くがお集まり下さいました。
地方協議会出席団体名簿参照
 開催に先立ち木村良二所長が「ご自身の問題が法的問題あるかどうかもわからない方がいる現状がある。法テラスが全てを救済できるものではなく、今日お集まりの皆さんと手を携えて取り組みたい」と挨拶しました。
 シンポジウムでは5人のパネラーが登壇、星野務副所長の司会で進みました。まず佐藤昌樹副所長が「米国など外国のリーガルエイドは扶助事件だけを扱うスタッフ弁護士により担われていることが多いが、日本の特徴として、一般の弁護士・司法書士が普通の事件も扶助事件もやる『ジュデイケア』という方式をとっている。近年は法テラスも、生活に困っている方や貧困問題に重点的に取り組むべきだという声が高まっている。私たちも、行政、NPOなど他の専門家と具体的に誰がどのように連携をとっていくのか模索している」と説明しました。
神奈川地方協議会画像3
 法テラスの小林宏光職員は「相談はよく聴くこと『傾聴』が重要だが、日に6,70本入る電話を数名の職員で捌いており困難を伴っている。しかし法律問題ではないような話の中に、債務、立退請求、養育費請求、債権請求、成年後見など法律問題が隠れている。『朝から何も食べていない、金を貸してくれ』『弁護士費用が払えない』などと言ってきた方の話をよく聴くと賃金不払いや家族問題が出てくる」と報告しました。

 労働問題と貧困に取り組む嶋崎量氏(横浜弁護士会)は、「弁護士会は社会全体から貧困をなくすための政策立法提言を行っている。年末には色々な団体と共催して相談会を行っている。劣悪な労働環境の結果として貧困は生まれている。貧困家庭に育つことで、貧困の連鎖も生まれる。貧困問題は特殊な問題なので、取り組む弁護士が限られており、専門の弁護士に相談しやすくし、関係機関とも連携できる関係をつくりたい。それは弁護士会の課題でもある」と分析されました。

 榊原史人氏(神奈川県司法書士会)は、「司法書士会では平成21年に貧困問題対策委員会を立ち上げ、各地(横浜市中区寿町等)で月一回の相談会や無料低額宿泊所や更生施設等での出張相談会、年末年始相談会への参加等の活動をしている。相談内容は債務に関するものだけでなく、DVや離婚、病気や障害、労働問題など複合的な悩みを抱えている方が多く、課題も多い。自分ではうまく申請できない方のための生活保護の同行支援も行う等、生活困難者の支援の活動に取り組んでいる。」と報告されました。
神奈川地方協議会画像4
インクルージョンネントよこはま理事の鈴木晶子臨床心理士は、「ともに悩みともに歩んでいくという寄り添い型支援をしているが、生活困窮者の抱える色々な問題に対応できるよう、多様な団体が集まっている。労働問題や仕事が見つからない等の困難な問題が多く、ブラック企業や、不安定な短期の仕事ばかりになってきていることが影響している。日常生活の支援、債務整理、自殺のリスク回避、職場体験などの就労支援も行っている。当事者同士が繋がっていくということも行っている」と活動を報告されました。

質疑応答では、フロアの様々な立場の方にマイクを握っていただきました。
「保護の窓口が相談者を排除することはほとんどないのではないか。借金があるから保護が受けられないということはない。私たちは命に関る仕事をしていると思っており、支援者が同行しているかどうかは関係ない。就労による自立をメインとしたモデル事業も開始した。(自治体保護課)」
「ライフサポート事業では、社会福祉法人経営者の方々の寄付により、8月から18件の現物給付による生活支援をした(県社会福祉協議会)」。
「NPOに委託して家計管理を含めた生活再建のためのアドバイスを行っている。50人の方には法テラスの利用も勧めた(消費生活センター)」。
「県から生活保護受給者の居場所づくり事業を受託し、スタッフ4名を置いて取り組みを始めた。社会福祉士は福祉の専門家であり法的な相談に弱いので、ぜひ法テラスが中心となって支援者の支援をお願いしたい(県社会福祉士会」
「法テラスの講習会を開いたことがきっかけで、弁護士を派遣してもらったり、よく相談にのってもらい本当に大変助かっている(包括支援センター)」
「成年後見申立の援助を法テラスにお願いしたい。私たちはそのための前段の支援をする用意がある(NPO)」
「相談者の本音が聞けるような体制をとってもらいたい。広報が活発になってきたがもっとやってもらいたい(被害者自助グループ)」

 まとめとして発言した佐藤副所長は「今日は知らないことばかりだった。もしかしたら、みなさんも知らない者同士だったかもしれない。関係機関から関係機関に情報を提供する、情報提供のハブ的な役割が法テラスにも求められる。また法テラス職員を講師に呼んでいただくことは市民の方々への法知識普及のために必要なことでもあり、今後も活用してほしい」と結びました。
最後は小野毅副所長のあいさつで閉会となりました。
様々な相談現場の方々が詰めかけていましたが、2時間半があっという間に過ぎてしまい、もっと大勢の方に発言をしていただきたかったと感じました。

 終了後に法テラス事務所で6名の出席者の方と懇談しましたが、「テーマを絞ったいくつかのグループに分けて討議ができると、連携も深まってよいのではないか」とご意見をいただきました。

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