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【共同通信】 転ばぬ先の処法箋

ストーカー 同性の間でも成立 執拗なメールも対象に

 もう精神的に参ってしまいそうだ。近所に住む彼女とは子どもが同じ幼稚園で、すぐに「ママ友」になった。自宅でおしゃべりしたり、一緒にショッピングに出掛けたり。それが半年前から、おかしくなった。
 外出先から帰宅すると、決まって電話があり「お帰り。今日のスカートかわいいね」。どこかで見ているようだ。気味悪くなって距離を置いたらエスカレート。尾行や待ち伏せをされるようになった。「私はこんなに好きなのに 冷酷女!」と書かれた紙を玄関に張られたこともある。怖い。

イラスト:久保山知里(共同通信社)

 ママ友がストーカー化したようだ。ストーカー規制法は「恋愛感情」はもちろん、「好意の感情」などを満たす目的の行為も規制対象にしており、ストーカーは同性間でも成立する。
 規制対象は「つきまとい等」として「待ち伏せ」などと具体的に規定。帰宅直後に電話して着衣を話題にするのは「監視していると思わせるような事項の告知」、「冷酷女!」のビラを張るのは「名誉を害する事項の告知」に当たるだろう。
 ほかにも、無言電話や拒否を無視したファクス、面会・交際などの強要、住居などへの押し掛け…。つきまとった末にバラ21本の花束を送り付け、受け取りを強要したケースをストーカー行為と認定した裁判例もある。
 従来は執拗(しつよう)なメール送信は規制対象ではなかったが、被害女性に対する大量メール送信の段階で警察が対処できず、殺人に発展した事件が発生。不備が指摘され、今年の法改正で加えられた。
 被害を受けたら、警察に相談してもらいたい。警察が「つきまとい等」を反復するおそれがあると判断すれば、やめるよう警告し、従わない場合は公安委員会が禁止命令などを出す。
 命令に違反した場合の罰則は「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」で、ストーカー行為そのものも告訴があれば「6月以下の懲役または50万円以下の罰金」だ。
 証拠資料を確保するため、被害の日時や場所、状況などの記録や、送付物の保存、電話録音などを心掛けたい。身を守るのに有益なはずだ。
(監修・法テラス)

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