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【共同通信】転ばぬ先の処法箋

ごみトラブル ルール無視で賠償も 分別どう徹底させるか

 ごみ収集の日はドキドキする。朝、集積場に出したはずのごみ袋が時々、午後になると玄関前に戻ってきたりする。
 分別には注意している。紙くずと食品のプラスチック容器や壊れた傘を一緒にするのが駄目なのは分かる。でもジュースの紙パックにストロー収納用の 袋が残っているだけでもアウト。
 自治会長さんたちが勝手に袋を開けてチェックし、問題ありと判断したら、中身からどの家の物かも調べて袋ごと戻す。中にはプライバシーに関わるごみも入っている。ほかの奥さんたちも、頭を抱えているのだが。

イラスト:久保山知里(共同通信社)

 ほとんどの地域では、ごみ集積場の管理はその地域住民に任され、地域の自治会が管理している場合が多い。きちんと分別せずに出されたごみ袋は、清掃局が回収しないこともある。カラスや猫が荒らすと、ごみが散乱。そうでなくても、ごみ袋を置いたままでは悪臭や汚れ、不潔感などによる生活被害が生じる。
 指定の曜日・時間以外や、別の地域の人によるごみ出しも迷惑この上ない。管理する側としては、分別を徹底させる方策を考えざるを得ない。そこで、分別ルールを守らなかった人を割り出して、守ってもらうよう働き掛けることになる。
 割り出しのために、ごみ袋を開くことは、集積場に出した段階で、ごみ袋の中身について所有権が放棄されることから、一見問題がないように見える。だが、その中身にはさまざまな個人情報が含まれている。「この人はそういう人だったのか」と分かってしまい、近所にそのうわさが広まる可能性もあるだろう。
 プライバシー侵害の問題が生じないとはいえず、ごみ袋を勝手に開けるという方法は取らない方がいい。ある自治会はごみ出しの前日や当日の朝、集積場に立ち番を置いた。その時に言葉を交わすことで管理する側と出す側のコミュニケーションが生まれ、“不法投棄”は減ったという。
 分別について定期的に勉強会を開いている自治会もある。ルールを守らないと、自治会側から、ごみ出しの差し止めや損害賠償を請求されることも考えられる。裁判所が受忍限度(我慢の限界)を超えていると判断すれば、賠償を命じられる可能性もあり、出す側も分別の意味をしっかり考え、十分注意する必要がある。(監修・法テラス)

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