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【共同通信】転ばぬ先の処法箋

ダンス動画投稿 独創的振り付けには著作権 バックの音楽にも注意

 私の趣味はダンス。歌謡曲の振り付けをまねて踊るのが大好きだ。
 先日は、動きが激しく難しいアイドル歌手の新曲の振り付けを完全にコピー。自分で撮影して、インターネットの動画サイトに投稿した。
 既に再生回数は5万回を突破した。喜んでいたら、親友から「著作権的にまずいんじゃないの」と忠告された。え〜っ。著作権法違反になるの?

イラスト:久保山知里(共同通信社)

 自分だけで楽しむのであれば著作権侵害の問題は生じないが、著作物を無断で利用すると、損害賠償請求などを受けることがある。著作権法には罰則もあり、著作権侵害の法定刑は10年以下の懲役または1千万円以下の罰金だ。
 著作権法は著作物の一つとして「舞踊」を挙げており、アイドル歌手の振り付けも対象になり得る。その場合の著作権者は振付師だが、何でも無条件に著作物性が認められるわけではなく、独創的な振り付けであることが必要とされている。
 映画「Shall we ダンス?」の社交ダンスシーンの振り付けをめぐる裁判例は「独創性がない」として著作物性を否定。「単なる既存ステップの組み合わせにとどまらず、顕著な特徴を有するなどの独創性を備える場合」に限って著作物性が認められるとした。
 アイドル歌手の振り付けは、既存のステップやパターンの組み合わせが大半で、多くの場合は著作物性がないとされる可能性が高いだろう。
 むしろ、動画投稿ではバックに流す音楽に注意する必要がある。
 市販CDの楽曲をそのまま利用する場合は、作詞家、作曲家、歌手、演奏者、CD製作者が著作権者。自分で歌ったり演奏したりする場合でも、作詞家、作曲家が著作権者になる。
 著名な動画投稿サイトは、日本音楽著作権協会(JASRAC)などの著作権管理団体と包括許諾契約を結び、団体が管理する楽曲の作詞家、作曲家の許諾は得ている。
 楽曲を自分で歌ったり演奏したりするのであれば、これで足りる。しかし、市販CDを利用するのであれば、歌手、演奏者、CD製作者の許諾も必要になるので、気を付けなければならない。要注意だ。(監修・法テラス)

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