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【共同通信】 転ばぬ先の処法箋

道交法改正 自転車、左側路側帯だけに 事故防止でルール変更

 突然怒られ、ひっくり返りそうになった。出勤途中に道路右側の路側帯を走っていたら、「そこの自転車、止まりなさい!」。パトカーから出てきた警察官が「右側は駄目になったんだ。逆走だよ」と注意した。
 え、そうだったの?事態がのみ込めないでいたら、高校生の長男がチラシを手に帰宅した。自転車通行は左側の路側帯に限るとの内容だ。交通安全協会の人が「ルールが変わった」と駅前で配っていたらしい。前はOKだったのに、なんで?

イラスト:山田 紗英子(共同通信社)

 手軽に乗れる自転車は事故も多い。警察庁によると、2012年の交通事故約66万5千件のうち、自転車によるものは約13万件と約2割を占める。自転車事故の95%は、自転車同士や、自転車と車両との衝突だ。
 自転車は道路交通法上「軽車両」に該当し、車道通行が原則。以前の自転車は、歩道のない道路を白の実線で区分けするなどした路側帯では、左右どちらも通行できた。
 しかし、昨年12月に施行された改正道交法で、自転車などの軽車両が通行できる路側帯は、進行方向に向かって道路の左側だけになった。
 自転車同士の接触を防ぐほか、右側通行の自転車が駐車車両や歩行者を避けようと路側帯からはみ出し、車と正面衝突する危険を避ける狙いもある。違反者は3カ月以下の懲役か5万円以下の罰金とする規定もできた。
 この道交法改正では、ブレーキが不備とみられる自転車を警察官が停車させ、検査や応急整備、運転禁止を命じることも可能になった。埼玉県警は今年6月、検査命令に従わなかったなどとして、男性を書類送検した。
 警察は自転車対策を強化しており、ルール違反者に指導警告票を出したのは12年に全国で約249万件と、06年の1・7倍に増えた。内訳は無灯火運転が最も多く、2人乗りや一時不停止も多い。酒酔い運転や遮断中の踏切立ち入りなど、刑事処分になるケースも増えている。
 携帯電話の使用は都道府県の道交法細則で禁じている場合が多い。傘差しやイヤホンで音楽を聞きながらの運転、並列進行も道交法違反なので注意したい。自転車は死亡事故につながることもある。それを肝に銘じ、ルールを守って乗りたい。(監修・法テラス)

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