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【共同通信】 転ばぬ先の処法箋

特定外来生物 野外放出や飼育は違法 生態系に深刻な影響

 カメは、犬や猫のように鳴かないから近所に迷惑を掛けないし、長生きする。爬虫(はちゅう)類の中でもかわいい方だと思う。
 でも隣人が飼っている大型のカメは怖い。昔は飼えても今は飼えない種類のような気がする。
 僕の田舎では毎年、池で大型のカメを捕獲する。もともと国内にいない種類なのにペットにし、捨てられて増えたらしい。困ったものだ…

イラスト:山田 紗英子(共同通信社)

 これはカミツキガメとみられ、外来生物法の規制対象である特定外来生物に指定されている。
 海外から入ってきた動植物が、日本の生態系や産業などに深刻な影響や被害を及ぼしている。ひとたび定着してしまうと、駆除が困難になることが多い。
 このため、問題を引き起こす海外起源の生物を特定外来生物と指定し、飼育や輸入を規制し、防除も定めた外来生物法が2005年6月に施行された。今年8月1日現在、植物も含めて112種類が指定されている。
 指定されると、飼育や栽培、保管、輸入のほか、野外に放つことや、許可を受けていない者への譲渡などが禁止される。
 指定される前から飼育していた場合は、規制から6カ月以内に環境大臣に申請し、許可を得れば飼育を続けられる。個人の無許可飼育は、1年以下の懲役か100万円以下の罰金が科される。飼う場合、飼い主は個体にマイクロチップを埋め込むなどの識別措置を取る義務がある。
 大きく成長するなど飼いきれなくなって、野外に放つ行為は生態系に悪影響をもたらす。個人だと3年以下の懲役か300万円以下の罰金だ。最後まで飼い続けることができないなら、飼い主の責任で殺処分せざるを得ない。
 特定外来生物に指定されていない外来種は、野外に放っても処罰対象とはならない。しかし、「要注意外来生物」として安易な飼育などをしないことが求められる種類もある。例えば子どもに人気で簡単に手に入る外国産クワガタは、日本のクワガタの 餌やすみかを奪ったり、交配による日本の種への影響が懸念されたりしている。
 ペットなどの動物を扱う際は、起源や寿命、成長したときの大きさを調べ、責任を持って飼うようにしたい。(監修・法テラス)

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