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セーフティネット構築に必要なのは 制度の拡充と橋渡し役の充実

私は今までの社会保障制度が今の新しい経済に合っていないと思っています。今までの制度は、フルタイムで働ければ十分な給料が得られるし、家族にフルタイムで働いている人がいれば、家族も大丈夫だった。フルタイムで働けない人が出てきて初めて社会保障が作動する、いわゆる生活保護といわれる生活扶助が作動するシステムですが、今全世界で起きていることは、中間的な人たちがたくさん現れてきたということです。つまり、朝から晩まで働いても生活できないようなフリーターとか、さらには少ない年金で過ごしているような親とパラサイトシングル。同居している人が寄り添っていれば暮らせるけども、バラバラになると暮らせない人たち。なまじ資産があるがゆえに、低収入であっても何の不自由もなく暮らせてしまう人。生活保護は、スッカラカンにならないと、つまり、湯浅さんが言うすべり台社会を落ちてしまわないと受けられないんです。でも、落ちる途中の人とか、落ちてなくても中間ぐらいで這い上がろうとしている人、多少働ける母子世帯が実は一番苦しんでいる。そういう中間的な人たちを救い出す制度がないんです。弁護士もいっしょだと思いました。20年くらい前までは弁護士というのは外科手術といっしょで、一生に一度かかるかかからないか、というもので、弁護士に頼むというのは、そういう大事、例えば大金持ちの遺産相続などがあったときか、もしくは犯罪者の国選弁護人のように、まったくスッカラカンで罪を犯して誰にも頼れない人たちの扶助しかありませんでした。中間はなくてもよかったんです。今起きてきていることは、つまり大金持ちではないし、犯罪を犯したわけでないけど法律的なことを解決したいという、中間的なケースがどんどん出てきている。たぶん社会保障において問題がない普通の人と貧困者という分け方ではなく、中間的なところが出てきたことと呼応しているんだと思います。法テラスの意義はそこにあると思っています。
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