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誰にも開かれた機関の一員として(法テラス三河法律事務所)

更新日:2021年3月15日

 愛知県の西三河地域は、外国出身住民が多い地域として知られ、法テラス三河法律事務所も外国出身の方の相談割合が比較的多い事務所です。
 工場地帯で、短期や寮付きの求人が多いためか、国内の他県出身者も多く、必要があって故郷を後にする人々の背景や移住先で置かれた状況は、国内外出身問わず共通するところが多々あると感じます。

特有のニーズにも対応できるように

 相談内容も出身国を問わず共通点が多いですが、外国出身の場合、通訳が必要になることもあるなど相談へのハードルはいくつもあります。また、外国籍住民に特有の法律相談もあります。大きいのは在留資格(俗に「ビザ」)に関することです。
 例えば、「永住者の配偶者等」として日本に長く住む外国籍の女性が、DVを受け避難したところ、配偶者としての実態がないとされ在留資格を更新できず、日本から出よといわれる「特定活動(出国準備)」の資格にされた件がありました。これは早期に受任して「定住者」の資格に変更することができました。
 悔いの残るケースもありました。夫が浮気の末に家を出た件で、外国籍の妻には頼れる親族はなく、夫のために家も仕事も手放して日本で一から生活を築いてきたので、国籍国には生活基盤がありませんでした。日本で成長した子は、国籍国の言葉は不自由になっていました。在留資格の更新が認められず、国籍国への再移住もしようにもできず、不法残留になっていました。支援団体と協力して様々活動しましたが、結局「退去強制」が命じられたのです。2人は国籍国でも非常に困難な事態に陥りました。
 単に家族関係の問題だったものが、外国籍住民というだけで日本という帰属先(子にとっては唯一の帰属先)から排除までされうることに強い衝撃を覚えました。

包摂的な窓口として

 外国語対応の相談会で、「なぜ日本人は対象外か」と聞かれた事があります。日本語なら常設相談窓口が他にあることを伝えました。当然に日本語で相談できる人にとっては、日本語が分からないという理由で相談窓口が使えない人がいること、特別の相談会が必要であることは想像しにくいのだと気付かされました。
 「様々な人」の存在を当たり前のものとして、誰にも分かりやすい窓口があれば、窓口を利用する方々にも認識が広がるかもしれません。
 今後も法テラスが包摂的な窓口であるように、どんな法的ニーズにも適切に対応できるよう、私も努力していきたいと考えています。

法テラス三河法律事務所
河野 優子 弁護士
PROFILE
こうの ゆうこ/2014年弁護士登録。埼玉県出身。赴任する度にいろいろと観光して食べ過ぎてしまうのが悩みです。
法テラス三河法律事務所で働くメンバー。(写真右下が河野弁護士)

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※掲載している所属やプロフィール情報は、令和3年3月時点のものであり、現在は異なっている場合があります。

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