このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
サイト内検索

  1. トップページ
  2. スタ弁がゆく記事一覧
  3. 出所者の社会復帰に次々と問題が…さあ、どうするスタ弁!?
本文ここから

出所者の社会復帰に次々と問題が…さあ、どうするスタ弁!?

更新日:2018年6月28日

ひろがる支援の応援団、「生きづらさ」解消へ

法テラスには、弁護士や司法書士が無料で相談者のもとへ出向く、出張相談の制度があります。

Aさんとの出会いも出張相談が始まり。初めてお会いしたのは、いわゆる「塀の向こう」、刑務所の中でした。

イラスト:小池アミイゴ


 それは、刑務所を出所する高齢の方や障がいのある方を支援する、地域生活定着支援センターの職員さんからのお電話。

 「もうすぐ出所するAさんには、昔作った借金がたくさんあるみたいで…、一度話を聞いてもらえませんか」

 刑務所に出張し、Aさんの話を聞いた私は、出所後、Aさんの債務整理を引き受けることになりました。

 調べると、Aさんの借金は、そのほとんどが時効にかかっており、債権者に時効を援用するという手紙を出すことで、Aさんの借金はなくなりました。

 ただ、Aさんの抱えている問題は、借金だけではありませんでした。身寄りもなく、服役中に年金の手続きが取れなかったせいで、もらえるはずの年金の支給が止まっていたのです。

 そこで、複数ある年金の選択と手続きのために社会保険労務士、年金再開までの生活のために役場の生活保護担当課、Aさんは高齢で精神疾患もお持ちのため高齢者・障がい福祉担当課、さらには社会福祉協議会や後見サポートセンター等の方々が集まり、Aさんの今後についてケース会議を重ねました。応援団結成により、Aさんの出所後の生活は安定しているかのように思われました。が、突然、一本の電話が。

 「Aさんが、逮捕されました」

 えっ!どうして…、そう思わざるを得ませんでしたが、もしかしたら、Aさんにはより深いサポートが必要だったのかもしれません。

 Aさんはまた刑務所に戻ることになりそうですが、次に出所するときには、応援団がすでに結成されています。前より少しでも、Aさんの心配ごとがなくなり、生活しやすくなればとの思いで、皆Aさんの帰りを待っています。

 Aさんに限らず、多くの方が何かしら「生きづらさ」を抱えています。そして、その「生きづらさ」の原因は、一つではないかもしれません。問題解決のために、弁護士もぜひ、あなたの応援団の一員に入れてください。

 スタ弁は、今日も行きます。

PROFILE
よしくら・みかこ/ 2009年弁護士登録。法テラス南和法律事務所を経て、13年12月より現職。趣味は旅行。最近うれしかったことは、懸賞で娘が行きたがっていたサーカスのチケットが当たったこと。


スタ弁(スタッフ弁護士)って?
全国各地にある法テラスの法律事務所等で働く弁護士です。
詳しくはスタッフ弁護士のページをご覧ください。
スタッフ弁護士になりたい!という方はスタッフ弁護士採用サイトをご確認ください。

※掲載している所属やプロフィール情報は、平成27年10月時点のものであり、 現在は異なっている場合があります。

以下フッタです
ページの先頭へ