【大阪・イベント報告】第13回 法テラス寄席
更新日:2019年10月2日
「第13回 法テラス寄席」トークの様子
法テラス寄席ファンの皆様と、笑いの渦とほーっといった感心に包まれた2時間を過ごしました。
レポート
桂 吉弥さん「佐々木裁き」
9月21日土曜日の昼下がり、法テラス寄席が弁護士会館で開催されました。ご存知の方も多いと思いますが、市民の皆様に弁護士や法テラスに親しんでいただこうと毎年開催している無料の落語会で、落語を楽しんでいただいた後には、弁護士と落語家の方々とのトークも行われることになっています。本年は、
桂 そうばさん あわての使者
桂 ひろばさん 笠碁
桂 吉弥さん 佐々木裁き
の三題を楽しんだあと、桂吉弥さんらお三方と法テラス大阪の福原所長など弁護士が舞台に上がり、「佐々木裁き」をめぐって法律談義を繰り広げました。 この企画でこれまで取り上げられた落語には、「牛の丸薬」(詐欺)、「帯久」(放火)、「かきわり盗人」(窃盗)など、お話の中の事件に現代の法律をあてはめたらどうなるか?という切り口で語られるものが多かったのですが、「佐々木裁き」は少々毛色が違っていて、利発な少年がトンチでお奉行をやりこめながら、賄賂の横行する奉行所を風刺するという一席です。おのずとトークの糸口も「司法は市民の目にどう映っているか」といったあたりになりましたが、桂そうばさんが裁判傍聴マニアだったというお話になり、法廷での見聞談に花が咲き、その後も、「弁護士にとって裁判官とは?」といった弁護士稼業の内幕話や、「裁判員に選ばれた際に市民には何が求められているのか?」といった裁判員裁判について市民参加の意義を語るという具合に、お奉行様から裁判員について、迷走しながらも賑やかなトークとなりました。
今年も1.84倍の倍率の中で当選された305名の法テラス寄席ファンの皆様と、笑いの渦とほーっといった感心に包まれた2時間を過ごしました。 また来年、乞うご期待ください。第14回法テラス寄席でお会いしましょう!
タイトル
「第13回 法テラス寄席」
テーマ
一般市民を対象とし、法律に関わる落語三題と、そのうちの一題を取り上げたトークを観覧していただくことにより、日常的な問題に法的要素を含んでいることに気付いてもらい、「法律専門職や法制度の活用を促す」ことを目的とする。
実施日時と場所
令和元年9月21日(土曜日)14時から
大阪弁護士会館
参加人数
305名
大阪弁護士会からのコメント
閉会のあいさつにて「非常に楽しく、ためになる時間を過ごさせていただきました」と大阪弁護士会副会長である倉橋忍弁護士よりお言葉を頂戴いたしました。