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法テラス東京法律事務所だより 2022年3月

更新日:2022年3月4日

四ツ谷のげんばから

とある福祉事務所の職員(ケースワーカー)さんから,お電話をいただきました。


  • Aさんには,ある県で一人暮らしをしている高齢の母親がいます。
  • ある日,Aさんに,母親が住んでいた県の自治体の方から連絡があり,「母親が急性の心筋梗塞で倒れ,治療の甲斐もなくお亡くなりになった」とのことでした。
  • Aさんが母親の部屋に赴いたところ,郵便受けには銀行などからの請求書が何通も入っていました。母親名義の通帳を確認するなどしたのですが,母親にめぼしい財産はないようでした。
  • Aさんは母親の息子として,母親の借金を返さないといけないのか不安になりました。その不安をケースワーカーさんに話したため,ケースワーカーさんから当事務所にホットラインで相談がありました。

ある人がお亡くなりになると,相続が開始されます。相続とは,亡くなった方の財産を相続人が引き継ぐことです。相続で引く継ぐ財産には,プラスの財産だけではなく,マイナスの財産,つまり借金なども含まれます。そして亡くなった方のお子さんは相続人に当たります。そうすると,Aさんも母親の借金を引き継ぐことにもなりそうです。
 しかし,法律は,相続の放棄をいう制度を認めています。相続の放棄をすると,はじめから相続人ではなかったことになりますので,亡くなった方の財産を引き継がなくてもよくなります。注意しなければいけないのは,相続の放棄は,原則として,ある人が亡くなったことを知り,自分が相続人となったことを知ったときから3か月以内にしなければならないことです。この期間を経過してしまうと,原則的に,相続の放棄をすることができなくなります(ただし,事情によっては相続放棄ができることもあります。)。
 
幸いAさんは,母親が亡くなってすぐに法律相談を受けることができたので,3か月以内に相続の放棄をすることができました。その結果,母親の借金を負わなくてもすみました。
“こんなとき,どうしたらいいんだろう”と思われましたら,ぜひお気軽にご相談ください。
※ このお話は実例を参考にしたフィクションです。

ホットラインご利用のご案内

当事務所では、常勤弁護士が福祉・医療関係のお仕事をされている方々に(※1)電話情報提供サービスを行っています。ご本人を支援する業務のなかでお悩みのこと(※2)がございましたら、ぜひご利用ください(ご担当ケースにおけるご本人のお名前等をお話しいただく必要はございませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。)。


ご利用時間帯 平日10時から17時

お問合せ先電話番号 電話:050-3383-0202

よくあるお問合せ 成年後見制度、相続・遺言、債務整理、生活困窮、離婚、賃貸借トラブル、消費者被害、法テラス利用方法など(※3)

※1 支援を受けておられるご本人からの直接のお電話には対応できません。ご本人からの直接のご相談につきましては、法テラス地方事務所にてご予約を承ります。お近くの法テラス地方事務所をお探しの場合はhttps://www.houterasu.or.jp/chihoujimusho/index.htmlをご参照ください。

※2 最終的にはご本人(被支援者様)のために、そのお悩みについて解決の道筋をつけることが目的です。支援者様や支援者様が所属する機関・団体の法務につきましては対応できませんので、予めご了承ください。

※3 ここに掲げたもの以外のお悩みでも、ご遠慮なくお問い合わせください。

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