Vol.32 ルー大柴さん
更新日:2015年4月15日
法を知ったらネット社会もエンジョイできる。
みんなに英語を楽しんでもらおうと「ルー語」を開発し、ルーさん独自の目線で日常を綴ったブログは常にオリジナルでファニー。そんなルー大柴さんにインターネットについてお話を伺いました。
―ルーさんがインターネットを始めたきっかけは?
- ルー大柴
- やったほうがいいとマネージャーに言われて始めました。言われなければやらなかったと思います。今は辞書をひかなくてもパソコンで検索すればなんでも分かるから便利ですよね。だから、ネットを使えるか使えないかはすごく大きな違いだと思います。
老体にムチ打ってます。
―ルーさんは趣味が多様ですが、独学でなさっているんですか?
- ルー大柴
- 今のマネージャーと知り合って、「ルーさん色んなこと始めないと忘れられちゃいますよ」って言われたのがきっかけで、老体にムチ打ちながら茶道の師範になったりもしました。でもパソコンを覚えるのは苦労しました。息子に聞いたり、マンションの隣人とトゥギャザーで、近くの区民ホールのパソコン教室に行ったこともあります。奥様方に見られて集中できなかったですけど(笑)。もしインターネットに興味があって、始めたいって方は教室もあるわけだし、まずは自分のパソコンを買って、触ってみることがインポータントだと思います。
引っかかっても泣き寝入りはしない。
―ご高齢で足腰が弱っていてもインターネットを繋げれば世界が広がるという点で、一番使い時だと思うのですが、やっぱり犯罪に巻き込まれるのが怖いと思っているひとが多いんです。
- ルー大柴
- あそうですよね。私もそうでしたから。でも買い物するにもネットは便利ですよね。重いものも運ばなくていいし、夜頼んで翌日には家に届くことだってある。日本にないものだって、世界中のお店から注文できちゃう。そういう点で私が気を付けているのは大手の通販サイトで買い物するということです。セキュリティ対策もしっかりしていると思うし、万が一のときも相談できると思うので。ただわたしも、ネットではないのですが、長い人生振り返ってみると騙されたことはありますよ。街歩いてて「お兄さん、このスーツ2着で1万円でどう!?」って暗闇でパッと見せられてお買い得だと思って買って帰ったら、実際はブカブカのパンツだった!とか、アムステルダムで買った時計が2日で止まったりね(笑)。
大阪のひとを見習ってみる。
ーオレオレ詐欺などで騙される人を見ると悲しくなります。
- ルー大柴
- なんで騙されるんだろうって思っていても年を取ると自分も被害に遭うかもしれない。ボケちゃってるかもしれないし。でもそんなときに家族とうまくコミュニケーションがとれていれば大丈夫かもしれないですね。僕も息子が2人いますけど、電話で「親父?オレオレ」って言ってますもん(笑)。「だれだれ?」って言うとちゃんと名前を言うんですけど。やっぱり気付かないうちに自分の情報をどんどん相手に流してしまっている場合があるから、先にこっちの情報を言っちゃだめなんですよね。ちゃんとバリアを張っておかないと知らないうちに騙されちゃう。詐欺にあったなんてニュースを見ると、本当に心が痛いですよ。老後に使おうと思っていたお金をもっていかれて。泣き寝入りしている人にはもっと心が痛くなります。泣き寝入りは絶対ダメですよ!大阪のひとは自分の意見をはっきり言うから引っかからないっていうじゃないですか。「何言ってんやあんた、うち金ないで!」でバッサリ(笑)。でも他の地域の人は騙されたことすら言わないことも多い。やっぱり誰かに相談するべきです。法律に詳しい友達とかいたらやっぱり心強いですよね。
―弁護士の友達がいなくても法テラスに相談してくださいね
- ルー大柴
- そうですね。法律家は敷居が高いから、親身になってくれないんじゃないかっていう気持ちがどこかにあったんです。だけど、ドントウォーリー(心配ないよ)、何かあったらクイックリー(すぐ)に法テラス!
―ありがとうございました!
プロフィール
俳優・タレント
ルー大柴さん
るーおおしば/1954年新宿に生まれる。日本語と英語をトゥギャザーした話術を使う独自のキャラクターで活躍。芸能活動のほか、2007年NHKみんなのうたに採用された「MOTTAINAI」をキッカケに、富士山麓の清掃や地域のゴミ拾いをするなど環境活動にも積極的に取り組む。趣味はドジョウやメダカの採集、水墨画。茶道・遠州流師範、山野美容芸術短期大学客員教授も務める。