Vol.49　藤本 美貴さん

　“ミキティ”の愛称で知られ、明るい笑顔と飾らない語り口でママタレとしても活躍する藤本美貴さん。仕事と育児を両立させながら忙しく過ごす日々の中で、素敵な夫婦関係を保つ秘訣や人間関係で大切にしていることについて伺いました。

　藤本さん
　会話をいっぱいすることが一番じゃないかなと思いますね。子供も２人、３人って多くなってくると、連絡事項だけでもなかなか大変だったりするし。習い事ひとつとっても「これどう思う？」とか、ちゃんと話し合っていくことが大事なのかなと思います。

　藤本さん　
　感情的になることも全然あります。私、喧嘩が悪いものだとは思っていなくて。歳も性別も生まれた場所も違う人たちが一緒にいて、意見が合わないなんてことは当たり前だから。別れるための喧嘩じゃなくて、お互いの意見をすり合わせて前に進む喧嘩であれば、いいんじゃないのかなと思います。
　お互いに言わないでどんどん違う方向を向いていくよりも、ちゃんと話し合って「あぁ、そういうことね」「でも私はこうなんだよね」って、自分が譲れることと譲れないことの間を見つけていくのが大切かなと。
　でも基本的には夫婦って信頼関係のもと成り立っていると思うので、怒って言いたいことも言うけど、感謝も一つひとつ言葉にしていくことが大事なのかなって。気づいたことは「これやってくれたんだ、ありがとう」とか。嫌だったことも言うし、嬉しかったことも言うし、なんでもちゃんと言葉にして表現するのが大事じゃないかなと思いますね。

　藤本さん
　信頼関係かなと思います。結局はお互いが「そういう人だよね」っていう認識が大事なのかなって。私が言ったことを笑いとしてとってくれたりするのも、冗談で言ってることを相手が分かってないとなかなか難しいですよね。
　あとは、相手が嫌だろうなと思うことは言わないとか、そういうことはもう当たり前のことなので、他に気をつけられることは空気感ぐらいですかね。相手を見極めるわけじゃないですけど、こういう人だから一対一で話した方がいいだろうなとか、誰か間に挟んだほうがいいとか、対応も人によって違うと思います。正解はないんじゃないかな。

　藤本さん
　昔からある「セクハラ」という言葉にしても、その頃思っていた「セクハラ」より、今はもっと範囲が広くなっているような気がしますね。ハラスメントの基準ってどんどん難しくなっていくんだろうなと。
　ハラスメントって、全体的にしている側とされている側の気持ちの違いが原因で起きてしまうのかなと思うと、難しいですよね。なんでもハラスメントに当てはめすぎるのも良くないなと思うけど、判断が難しいなとも思います。

　藤本さん
　これも難しいところなんですが、相手が多少不快になることでも伝えないと先に進めないこともあると思うし、人を不快にしないことだけ考えていたら、自分が望むことにたどり着けない場合もあったりしますよね。最終的には信頼関係かな、と思いますけど、信頼関係がある相手とだけ関わるわけでもないし。だから言葉遣いなんじゃないですかね。言葉選びとか、大人としての言葉遣いで話していくということとか、伝え方なのかなと思います。何かあった時に意見を言うにしても、言葉遣いひとつで印象が変わってくるのかなと思いますね。

　藤本さん
　知らなかったです。でも、実際にトラブルに遭った時にどうしたらいいかわからない事が多いと思うので、「法テラス」を知る機会を頂けて嬉しかったです。
　周りで弁護士さんを挟んだ離婚調停をしていると聞いたりすると、困っている人のところには「法テラス」のような場所が必要だなって。私が話を聞くだけじゃ済まない問題もたくさんあると思うので、困っている人に「法テラス」を教えてあげたら、解決方法を見つけられたりとか、解決できる人と出会えたりするのかなと思うと、知ることができて良かったなと思います。

藤本 美貴/Fujimoto Miki
1985年生まれ。北海道滝川市出身。
モーニング娘。のOGメンバー。
2009年お笑い芸人「品川庄司」の庄司智春さんと結婚。
2012年に長男、2015年に長女、2020年に次女を出産し、現在は3児のママ。
YouTubeチャンネル「ハロー！ ミキティ」を開設するなど幅広く活躍中。