Vol.53 鈴木 福さん
更新日:2021年12月7日
子役の頃から見てもらえてるからこそ、ずっと知ってもらえる存在でありたい。魅力のあるかっこいい大人になりたいです。
愛嬌のある笑顔と演技力の高さで人気子役として活躍し、今後も俳優としてさらなる飛躍が期待されている鈴木福さん。最初に「18歳で成年」になる世代である鈴木さんに、成年年齢の引下げについて当事者ならではの率直な思いを伺いました。
子役から活躍されてきた中で、子役だからこそ経験できたことはありますか?
鈴木さん
言い始めたらきりがないくらい、たくさんありますね。良いことも悪いことも知る機会が多いし、できることもたくさん増えました。急に話を振られても対応できたりするのは、人と話す機会も多いこの業界でずっとやらせてもらえてるからなのかなって思います。
肩書が「子役」から「俳優」に変わったことで意識は変わりましたか?
鈴木さん
今までは、やってて楽しいし、ちょっと嫌なことがあっても他にすごく楽しいお仕事をさせてもらえるからやっているという感覚もあったんです。でも今は、大人になっても俳優を職業にしてやっていかなきゃいけないという意識がすごく強くなってますね。自分がやりたいことに向けて準備することもたくさん増えていると思います。
2022年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられることは知っていましたか?
鈴木さん
はい、もちろん。僕らの世代からということで注目されていたので、僕も注目してました。ニュースで知って「へぇ~、すげぇ!」って。自分たちの年齢からなので、第1号になれるのは嬉しいです。友達とは特にしっかりは話してないですけど、女性は結婚できる年齢も変わるので、そういう話題はあったかな。でも今すぐ結婚するわけじゃないから特に変わらないよねって。
「成年年齢の引下げ」について、どう思いますか?
鈴木さん
18歳で成人だからって、ポーンと急に負担がでかくなる感じはしてないです。知ったほうがいいことが増えるのはもちろんだし、勉強しなきゃとは思うけど、誰かに「もう成人だからね」って言われたとしても「そうですね」って受け止めるみたいな。
僕の場合、子役をやってきてるので背負ってる責任がちょっと重めで、そこにまたちょっと責任が増えるくらいだから、そんなに変わらないかなって。自己責任になる部分とかは増えると思うけど、小学生の時からやっちゃいけないことはずっと変わらないんで。
あとは、18歳で成人になることで助かる人ってたくさんいると思うし、逆に失敗する人もたくさんいるだろうなっていうのはすごく思いますね。
来年6月に18歳の誕生日を迎えられますが、期待や不安はありますか?
鈴木さん
お酒とタバコは20歳からだし、そんなに「成年だー!」って弾ける感じもしないですね。来年の4月からってことは高校3年生から成人ってことだから、仮に一個上の先輩たちが成人してるって思ったら早いですね。でもまだ定着してないから、ぬるい感じになっちゃう気がします。新成人の年代って言われても実感がなさそうだなって。あとは、高校で新成人に向けてなにか教えてくれるのかなっていう心配くらいです。他に気になるのは、成人式がいつ頃行われるのかなって思ってます。
早く大人(成年)になりたいと思いますか?
鈴木さん
元々はすごくありました。ちっちゃい頃は夜8時までしか現場にいられないから、お仕事できる時間が長くなってほしくて。ドラマとかの撮影の途中に帰らなきゃいけなくて、ちょっと嫌だった覚えはあります。だけど、制限がなくなるのが目前に迫っている今となっては有難さを感じています。今まではもっとやりたいって思ってたけど、0時を超えても大丈夫になるからこわいですね。
これから、どんな大人(成年)になっていきたいですか?
鈴木さん
かっこいい大人になりたいですね。子役の頃から見てもらえてるからこそ、ずっと知ってもらえる存在でありたいと思うし、僕が子役の頃を知らない子たちにも知ってもらえる存在になりたいし。本当、かっこいい大人になりたいです。言葉に表すのは難しいですけど。「憧れの俳優さんは?」って言われて名前が挙がる俳優さんってやっぱり個性的で魅力のある方じゃないですか。そんなかっこよさが欲しいですね。
「法テラス」をご存知でしたか?
鈴木さん
すみません、聞いたことはなかったです。でも法律ってなかなか学校の勉強以外で学ばないので、こうやって広報誌があると目を通すだけで知れることがいっぱいあると思います。僕は何事も知っておいたほうがいいと思うから、なんでも知りたいんですよね。あとは、自分が困った時や誰かが困っている時に「法テラス」を知っていれば相談することもできるだろうし。僕の場合は両親、特に父をすごく信用しているのでなんでも相談するんですが、やっぱり相談できる人がいるっていうのは大事だと思います。
プロフィール
すずき ふく
2004年6月17日生まれ。東京都出身。特技は箏・けん玉、趣味は野球。2011年にTVドラマ「マルモのおきて」に出演して人気を博し、以降も映画、TV、舞台、CMなど多岐にわたり活動を続けている。最近はニュースなどの情報番組やラジオ・ナレーション、番組MCなど仕事の幅を広げ、自身のInstagramやYouTubeなどSNSも活用して情報を配信している。