このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
サイト内検索
本文ここから

民事法律扶助業務

民事法律扶助業務とは、経済的に余裕がない方が法的トラブルにあった時に、無料で法律相談を行い(「法律相談援助」)、弁護士・司法書士の費用の立替えを行う(「代理援助」「書類作成援助」)業務です。扶助事業の対象者は、国民及び我が国に住所を有し適法に在留する外国人です。法人・組合等の団体は対象者に含まれません。(総合法律支援法第30条第1項2号)
※2022年4月1日から成年年齢が18歳に引下げになりました。代理援助・書類作成援助の申込み・契約締結についても18歳から本人ができます。

民事法律扶助制度


立替額の例(令和元年度標準額)
代理援助実 費着手金立替額合計
500万円請求の訴訟35,000円220,000円255,000円
金銭的請求のない離婚訴訟35,000円231,000円266,000円
債権者10社の自己破産申立23,000円132,000円155,000円
※以上の費用とは別に事件の結果に応じて決定された報酬金をご負担いただきます。
書類作成援助実 費報 酬立替額合計
訴状を作成15,000円27,500円42,500円
自己破産申立書等作成17,000円88,000円105,000円

民事法律扶助(代理援助)で取り扱う事件として最も多いのは自己破産等の多重債務事件、次いで離婚等の家事事件ですが、近年話題になっている次のようなケースにも、民事法律扶助が利用できます。

民事法律扶助業務

手続きの流れ1
手続きの流れ2

重要な法律相談

法的トラブルは、こじれてしまってからでは解決に時間がかかり、経済的、精神的な負担も大きくなります。できるだけ早い段階で法律相談を受け、トラブルを未然に回避することが有効です。
法テラスの法律相談援助には、内容証明等の簡易な法的文書を作成することで問題が解決できそうな場合に、相談を受けた弁護士・司法書士が、利用者本人名義の文書を低廉な費用で作成するメニュー(簡易援助)もあります。
また、高齢や障害等のため法テラスまでお越しになれない方のために、出張相談を行う場合もあります。

より身近な場所で相談を受けたい、という方へ

お住まいの近くに法テラスがなくても、法テラスの法律相談を受ける方法があります。
全国で23,000名余の弁護士・7,400名余の司法書士が、自分の事務所で法律相談を受けることについて法テラスと契約しています。ご相談を希望される方は、直接事務所にお問い合わせ・ご予約いただくか、地域によっては事務所をご紹介できる場合もありますので、最寄りの法テラスにお問い合わせください。

民事法律扶助の意義

憲法32条は、「何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない」ことを保障していますが、訴訟に要するさまざまな費用を自ら負担できなければ、実際に自分の権利を裁判によって実現することはできません。法律扶助は、弁護士・司法書士の費用を援助することによって、「裁判を受ける権利」を実質的に保障する制度と位置づけられています。
法律扶助は、昭和27年に設立された財団法人法律扶助協会によって長年担われてきましたが、平成18年10月に法テラスに引き継がれました。

民事法律扶助は時代を映す鏡

法律扶助の援助内容の変遷はそのまま、その時代の社会問題を反映したものでした。
 「交通戦争」が流行語になるほど交通事故が多発した1960年代には、損害賠償請求事件が5割を占めた年もありました。また、1970年代は高度経済成長にともなう産業の急激な発展のひずみが、各種の公害事件や薬害事件のかたちとなって国民生活に影響を及ぼし始めた時代であり、集団訴訟が次々に提起され、多くの事件が法律扶助協会に持ち込まれました。1980年代は離婚等の家事事件が扶助事件の中心となり、バブル崩壊後の1990年代以降は自己破産をはじめとする多重債務事件が急増しました。
 平成20年秋以降、いわゆるリーマンショックによる世界同時不況を反映するように、労働事件に関する法律相談、代理援助、いずれの件数も増加しています。平成30年度における法律相談援助の件数は、前年比でやや増加しており、6年連続の増加となりました。代理援助の件数も増加しており、家事事件の増加が目立ちます。
 また、これまで法テラスの民事法律扶助業務では、経済的に余裕がない方を対象として無料法律相談を実施しておりましたが、大規模災害で被災された方に、災害発生日から最長で1年間、資力を問わない無料法律相談(被災者法律相談援助)を実施できることになりました。これまで、平成28年(2016年)熊本地震、平成30年(2018年)7月豪雨(西日本豪雨)に適用されました。(※現在はいずれも適用期間が終了しています。)

関連コンテンツ

以下フッタです
ページの先頭へ