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人と人とが繋がっていく感覚が、やめられない

更新日:2019年2月21日

法テラス本部 近岡 美由紀 弁護士(新61期)

近岡弁護士


Q.スタ弁9年目だそうですね。長く続けるモチベーションは?

12年ほどの組織ではすっかり古株です…。モチベーションはもう「愛」ですね。人や社会や、頑張っている仲間たちへの愛。

Q.はぁ、「愛」ですか…。途中で辞めようと思わなかった?

実は最初の3年だけ頑張って辞める予定で入りました。「法テラス行ってきました」と胸を張って別の事務所に移ろうと。でも面白くて辞められなくなっちゃった(笑)。

Q.面白いとは?

どんどん人と繋がっていく楽しさとか、新しく何かを始める面白さですね。
最初に赴任した下田ではニーズはあるのに弁護士が少ないから、当初は次々に依頼される案件に追われました。でも「伊豆地域の課題は」と取材されたりして、自分の案件だけでなく地域全体を見るようになった。すると何も弁護士だけでなく、住民も市の職員も他業種の方も、色々な立場で地域を良くしようと頑張っているのが見えてきて、「一緒にやらせてください!」となる。いわゆる「関係機関との連携」以外にも、不動産屋さんとか自動車屋さんとか、それはもう色々な人に助けられました
次の東京では、そういった繋がりが、見えない問題を拾い上げる仕組みづくりに生きました。例えば、福祉事務所に定期的に訪問する仕組み。ケースワーカーが気になった、「担当しているお宅に怪しい人物が出入りしてる」などの話を聞いて、弁護士が対応すべきものはご本人に話してもらって法律相談に繋げるというものです。ケースワーカー1人をサポートすることで、その人が担当する100人の方の役に立てるなんてやる気が出ます。

Q.今の本部勤務は、現場で働いていた頃からすると、物足りなくないですか?

とんでもない。目の前の案件から、一歩引いて地域のために、次は地域のために頑張る人のバックアップを、という流れで、今はそんなバックアップ活動をしている全国の皆さんを更に本部からサポートする。誰でもどこでも等しく法的サービスを受けられる環境づくりは、いわば社会生活上のインフラ整備としてやりがいがあります。一歩引くごとに見る物も考えることも広く多くなりましたが、何か決めたり考えたりするときには、その先の先に困っている一人の人がいるという感覚は忘れないようにしています。

Q.今後の目標は?

全国のスタ弁を訪ねて回る!200人もいれば、思いもよらない面白い活動をしている人が絶対いるんですよ。誰がどこで何をやっているのか、現地でそれが聞けたらとワクワクしますね。

以下フッタです
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