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スタッフ弁護士の任期を終えたらどうなるの?

更新日:2019年6月4日

桜丘法律事務所 石田 愛 弁護士(スタッフ弁護士OG)

元スタッフ弁護士の石田愛です。
法テラスで6年間勤務した後、平成29年に退職し、今は一般の法律事務所に勤務しています。

私が法テラスのスタッフ弁護士として勤務していた頃、採用説明会に説明者として行った折などに、修習生等から任期を終えた後のことについて質問されることがよくありました。
任期があるということは、いずれ法テラスを出ることになるのだろうが、その後の勤務先を探すのに困るのではないかという質問です。

任期制との関係で、まず、一つ誤解を解いておかねばなりませんが、ご承知のとおり、労働契約法が改正されましたので、契約期間が通算5年を超えることになる契約更新を行った場合は、その後、無期契約への転換権を行使することができます。

したがって、定年(現時点では65歳)までスタッフ弁護士を続けるという選択も可能であり、必ずしも数年しか勤められないというわけではありません。

 

3年ごとの任期の区切りなどで退職することにした場合であっても、私の知る限りではありますが、元スタッフ弁護士は、比較的スムーズに次の勤務先を見つけて働いている場合が多いように思います。

法テラス退職後の進路としては、一般の法律事務所での勤務、法律事務所の開業、裁判官への任官、任期付公務員就任など様々です。

退職後の主な仕事の内容もバラエティに富んでおり、スタッフ弁護士だった頃の人脈や経験を活かして、刑事弁護に力を入れ、あるいは高齢者・障がい者の支援を主な業務とすることもあれば、一転して企業法務に力を入れるようになった方もいます。
一般的に、弁護士は必ずしも終身雇用ではない場合が多く、途中で事務所を移籍したり、独立するということは珍しくありません。
ですから、法テラスを退職して別の場所で勤務するということで、ことさら身分が不安定になるというわけでもないように思います。

弁護士バッジとペン

任期制について必要以上に心配する必要はありませんし、スタッフ弁護士として勤務することは様々な経験ができる機会でもありますので、その経験をその後の仕事に活かせれば利点が多くあるのではないでしょうか。

かくいう私も、スタッフ弁護士として、司法過疎地や都市部のほか、法テラス本部や法務省でも勤務したことで、知り合いも増え、活動のフィールドが広がったと感じています。

 

百聞は一見に如かずということで、まずはスタッフ弁護士の世界に飛び込んでみるのも面白いですよ。

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