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スタッフ弁護士は「人の役に立ちたい」という最初の志を実現できる場

更新日:2019年6月4日

弁護士ドットコム編集部 浅川淑子さん

スタッフ弁護士は外からどのように見えるのでしょうか。

月刊「弁護士ドットコム」の33号(2018年6月1日発行)で法テラス特集が組まれたのをきっかけに、スタッフ弁護士の全国経験交流会も取材してくださった、同誌編集部の浅川淑子さんに逆取材をさせていただきました。

微笑む女性


 

Q.「弁護士ドットコム」では、どのようなお仕事を担当されていますか?

――「弁護士ドットコム」は月刊で弁護士向けに発行されている雑誌ですが、「フロントランナーの肖像」というインタビュー記事と、テーマを絞った特集記事を隔月で担当しています。

 

Q.法テラス特集の取材の時に、かなり詳しくお調べになっていると感じました。取材やインタビューの準備は大変でしたか。

――― 私は弁護士ではなく法律知識がないため大変なこともあります。でも、そうやって準備して出会った先生方は、個性豊かで、様々な分野で活躍されているので、やりがいも強く感じています。

 

Q.フロントランナーのインタビューは各分野のまさに第一人者に深く話を聞いておられて、羨ましいと思うこともあります。

――― そうなんです!すごい方の話を伺うのは本当に楽しいです。フロントランナーのインタビュー対象者を選ぶ基準の一つに「信念のある熱い思いを持った方」というのがあるのですが、その方の思いが伝わってきて、時間が許す限りお話を聞かせていただいております。法律家でないからこその素朴な疑問をぶつけてみると、これまで他に出ていないエピソードをお聞きできたりもします。

紙面には載せきれない「すごい人」達の知見を伝えるために、最近、「弁護士ドットコム」ではオンラインセミナーも始めました。1月の新作オンラインセミナーでは、アマミノクロウサギ訴訟の籠橋隆明先生が、環境訴訟と事務所経営の両立について話して下さっています。

 

Q.ドットコムさんの広報もしてみたところで、本題です笑。そのように一流の弁護士の方々の話をたくさん聞いておられる浅川さんから見て、スタッフ弁護士の経験交流会はいかがでしたか?

――― まず、素朴な感想として「楽しそうだな」と思いました。たくさんのスタッフ弁護士が仲良くしている姿をイメージしていませんでした。あれだけの人数が集まって自分たちの経験を共有している様子はとても楽しそうでした。また、皆さんのプレゼンが上手で引き込まれました。

 

Q.特に印象に残っているものがあれば教えてください。

――― 月刊「弁護士ドットコム」35号(2018年8月1日発行)にイベントリポートを書いたとおり、コミュニケーションが困難な依頼者に対する工夫を報告しておられた中部ブロックの皆さんと、子ども食堂や接見交通権侵害に関する国賠訴訟について報告しておられた法テラス倉吉法律事務所の松本邦剛弁護士が印象に残っています。

前者は、とても法テラス的な苦労の中で、悩みながら向き合っている姿が印象的でした。後者は、何よりまずプレゼンの方法が面白くて引き込まれました。その後に取材もさせていただいたのですが、市民の目線で子ども食堂を手伝っている様子や、自らが原告になって国賠訴訟を提起されており、接見交通の現場で起きている問題を何とかしたいという思いが伝わってきました。

他には、埼玉の水島俊彦弁護士の会議の持ち方・ファシリテーションに関する報告も、現場で課題に取り組むだけでなく、留学したりして、高い目線を持とうとする努力が垣間見えて記憶に残っています。

 

Q.他にもスタッフ弁護士に取材されていますね。

――― 法テラス特集の時に、OBや現役の方々にインタビューする機会をいただきました。法テラス対馬法律事務所の金澤万里子弁護士とお話ししていると、島の人々の中に溶け込んで仕事をしている姿が伝わってきて温かい気持ちになりました。法テラス宮古法律事務所の今西淳浩弁護士のお話からは、弁護士としての経験が短いことや、遠隔地であることの難しさなどの悩みの中で真剣に取り組まれていることが伝わりました。どなたとお話ししても共通しているのは、私利私欲のためでなく依頼者や社会のために貢献したいという思いを感じることです。

 

Q.浅川さんから見て、スタッフ弁護士の制度としての魅力があれば教えてください。

――― 現在運用されている制度の中身としては、研修が充実しているのがいいなと思います。このFacebookページでも紹介されている「パーソナリティ障害対応研修」は、講師の岡田裕子先生のお話を聞かせていただいたこともあるのですが、他の研修についても、なかなか一般の法律事務所では受けることのできない研修だと思います。また、スタッフ弁護士という制度は、事務所の経営を考慮する必要がないという点で、本当に困っている人のために事件に集中できる仕組みなので、「弁護士になりたい」と思った時に、多くの人が持っている「人の役に立ちたい」という最初の志を実現できる場であると思います。私は、自分が弁護士ではない分、そう思うのかもしれませんが、弁護士の方々に対して、より高い目線で「人のために」とか「社会のために」という思いを持って仕事をしていただくことを期待してしまいます。ただ、その思いと経営の両立が簡単ではないことも、取材を通じて分かってきました。若い弁護士の方々にとって、スタッフ弁護士は、そういったピュアな思いを実現する仕組みではないかと思います。

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