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居場所のない子どもの居場所「みんなのひろっぱ」をつくったスタッフ弁護士 3

更新日:2018年6月28日

そうですか。大変ですね。」 で終わらせない。

 複数の機関が連携すると、問題を抱える方だけでなく、支援者にもメリットがあります。
ある時、多重の障がいがある男性から、生活のことで悩みがあるので相談をしたいという電話がありました。
 話を聞いていくと、その方の抱える問題を解決するためには、障がい者支援についての専門知識がある方と一緒になって解決策を講じたほうがいいと考えました。


 そして相談当日、ご本人の了承をとり、信頼できる福祉職のBさんに同席してもらいました。
 話を聞くうちに、相談者と一緒に現場に行くことが解決の近道であると思いました。しかし私は別の予定で時間が取れず、どうしようかと思いあぐねていました。その時、Bさんが「自分が行ってくるよ」と、私の代わりに相談者と現場に行ってくれました。さらに、その相談者の方は支援施設への入居も検討されていて、Bさんはその面でも継続して支援をしてくださることとなりました。
 「連携」というと、少し堅苦しい印象があり、取り組むのに大変だと思うかもしれません。しかし、多様な分野の担当者と信頼し合える仲になり、問題に取り組むことで、悩みを抱える方にとって負担が少なく早い解決になると同時に、自分の精神衛生上も助かります。

 誰でも、専門外の相談を受けるのは「自分に対応できるかわからない」と、不安なものです。でも今は、「この分野ならこの人に」にと、すぐ解決につなげられる安心感を持って相談を受けられます。できるだけ、「そうですか、困りましたね。」で終わらせないようにしています。
 実は、身近にいろんな機関、いろんな支援制度があります。自分だけでは解決できない課題でも、連携することで解決に近づきます。まずは、関係機関とお互いを知っていけたらいいと思います。弁護士がより頼れる存在になり、相談者が弁護士とつながれるよう社会資源を生かし豊かにしていく、そういう意気込みで邁進しています。

高知城にほど近いビルの2階に地方事務所がある。同じフロアには、高知クレジット・サラ金被害者の会が入居。3階の法律事務所には現在2人のスタッフ弁護士が勤務している。司法過疎地の安芸市、須崎市、四万十市にそれぞれ法テラス安芸、法テラス須崎、法テラス中村を置き、各2名のスタッフ弁護士が常駐し、地域の法的トラブル解決に向け奔走している。


事務所のベランダから眺める高知城


相談室に用意してあるおもちゃ

以下フッタです
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