詳細

（回答）
・過払金の額を確認し、業者に返還を求めることができます。
・業者が返還を拒む場合には、返還請求訴訟を提起することができます。

（説明）
・過払金額を確認するには、いついくら借りて、いついくら返したのかという取引の履歴（取引履歴）が必要です。相手方に開示を求め、これを取得しましょう。
・平成17年の最高裁判所の判例で、貸金業者（金融業者）には取引履歴の開示義務があることが認められています。
・取引履歴の開示は、貸金業者（金融業者）にとって過払金の返還請求の根拠を相手方に与えることになりますので、実際には一つの取引を分割したり、取引の経過を改ざんしたりして、計算される過払金の額を減らそうとする場合があります。取引履歴が開示されても、全て開示されているか慎重に検討するべきです。
・取引履歴が取得できれば、利息制限法の利息に基づいて利息と元金の充当をする再計算を行い、払い過ぎたお金（過払金）の額を計算します。
・過払金は、相手方が何の法的根拠もなく取得しているお金（不当利得）ですので、この返還を求めます。
・弁護士や司法書士に取引履歴開示から計算、その後の返還請求を依頼することもできます。全ての手続を自分ですることもできますが、難しいと考える場合には、弁護士や司法書士等の専門家に相談するとよいでしょう。