ドライバーMの「法テラス号」運行日誌・続”(第6回)

3月9日(日) 曇り時々晴れ  最高気温9℃/最低気温2℃

 

 こんにちは。「法テラス号」ドライバーのMです。

 今日は七尾市社会福祉協議会さん主催の「専門家による合同無料相談会」にお呼びいただき、会場の「七尾市北大吞地区コミュニティセンター」へ向けて出発します。

 北大吞地区は能登半島東岸に位置しているので、いったん富山県氷見市へ抜け、富山湾沿いを北上するルートを採りました。氷見市もまた、令和6年能登半島地震で大きな被害を受けています。

 途中、国道160号線の花園橋付近では災害復旧工事が行われており、片側交互通行となっていました。完全復旧にはまだまだ時間が必要であることを改めて感じました。

 さて、会場の七尾市北大吞地区コミュニティセンターに到着。堅固で、近代的な印象を受ける建物です。中に入ってこれまたびっくり。立派な和室が広がっており、建築士、ファイナンシャルプランナー、そして弁護士の相談ブースが座卓で設置されていました。まずはここでお話を伺い、プライバシーへの配慮等の必要に応じて「法テラス号」へ移動、相談をすることにします。

 建築士の方、ファイナンシャルプランナーの方も来られ、準備万端。ご相談者に来られる方を待ち構えます。ところが………。

 

 非常に残念なことにこの日はどなたも会場にお見えになりませんでした。以前の相談会の際に、七尾市社会福祉協議会の職員の方から、北大呑地区は全壊も含め、多数の被害があった地区だとお聞きしていたので、多くの方がご相談にお見えになるのではないかと考えてもおりましたので、なおのことがっかりしてしまいました。

 これまでの経験でも、被災者の皆様にとって「弁護士に相談する」ということはまだまだ敷居が高いものになっているようだと感じていながら、事前の広報・周知活動も含め、もっと自分たちにできることはなかっただろうか、どうしたらより気軽にご相談いただけるのだろうか。必要な法的支援を確実にお届けするため、考えなければならない課題を改めて突き付けられたように感じました。

 答えは簡単には見つかりそうもありませんが、「法テラス号」相談会をこれからも継続的に開催し続け、“毎度おなじみの「法テラス号」”と感じていただけるほどに定着させていくというのも一つの解決策になると思います。

 今日の結果は非常に残念なものではありましたが、次につながる経験として活かしていきたいと思います。

 

 本日の走行距離は169km。「法テラス号」、お疲れさまでした。

 

□途中休憩に立ち寄った道の駅「氷見番屋街」。一旦お隣の富山県氷見市へ抜け、能登半島の富山湾沿いを北上するルートが最短となります。(撮影地:氷見市)

氷見番屋街

 

□海沿いを走る国道160号線の花園橋付近。復旧工事で片側交互通行。(撮影地:七尾市)

花園橋付近

 

□七尾市北大吞地区コミュニティセンター。堅固な印象の建物です。(撮影地:七尾市)

北大呑地区コミュニティセンター

 

□建築士やファイナンシャルプランナーの方もおられるのですが…。(撮影地:七尾市)

建築士FP