司法ソーシャルワーク~埋もれたニーズを連携によって掘り起こす~前編 1
更新日:2015年8月3日
法テラスでは、平成26年度から司法ソーシャルワーク(以下「司法SW」)の取組みに力を入れています。ところで、「司法SW」って何?
高齢者や障がい者は、自分が抱えている問題が法律問題であるということに気づいていなかったり、意思疎通が困難であるなどの理由で自ら単独で法的援助を求めることが難しい状況(司法アクセス障害)にあることが少なくありません。そこで、各種関係機関と連携を図りながら問題を抱える方々に積極的に働きかけていくこと(アウトリーチ)が必要となります。高齢社会を迎え、今後、司法SWに対する需要が増えると考えられますが、この取組みはまだまだ発展途上。関係機関の方々にもあまり周知されていないのが現状です。
そんな中、法テラスで働くスタッフ弁護士の中には「司法SW」と名前が付く前からこのような活動に精力的に取り組んでいる弁護士がいます。例えば、法テラス東京法律事務所では、事務所内で働くスタッフ弁護士全員が手分けして司法SWに取り組んでいます。司法SWとは何か?その中身に迫るべく、法テラス東京法律事務所で働くスタッフ弁護士の一人である村山勇輔弁護士の活動に密着しました。