
働くひとたちインタビュー
※文中の年齢・学年等はインタビュー当時
「法律について知ったことが、自分の生活にも役立っています」
Oオペレーター(40代・2011年入社・3種)
(インタビュー当時)
Q.法テラスのオペレーターになったきっかけを教えてください。
「下の子が小学生になることを機に、社会復帰したいと思ったことがきっかけです」
私は子どもが2人いて、ずっと専業主婦として子育てをしていました。下の子が小学校に上がるのを機に、社会復帰をしたいと思い、法テラスのオペレーターの求人に応募しました。知人が先に法テラスでオペレーターとして働いており、「やりがいもあるし、良い職場だよ」という言葉を聞いていたので、安心感もあったと思います。私もせっかく働くのであれば、やりがいのある仕事をしたいと思っていました。学生時代にも法律などを学んできたわけではないので不安もありましたが、同じ知人から「研修制度もしっかりしているから大丈夫」という情報ももらっていたので、だったらチャレンジしてみよう!と思って応募しました。
Q.法テラスのオペレーターとはどのような仕事でしょうか?
「法的トラブルで困っている方に、相談ができる窓口を含む的確な情報を提供するお仕事です」
法テラスの運営理念の中に「すべての人と司法を結ぶ懸け橋」という言葉があります。私たちオペレーターの仕事もその一端を担う仕事だと思っています。オペレーターは法律の専門家ではありませんので、私たち自身が利用者の方の問題を解決できるわけではありません。法的トラブルを抱えていたり、犯罪被害にあわれた方に、法制度や相談窓口といった解決の糸口となるような的確な情報を提供するのが私たちの仕事です。
利用者の方の中には本当に勇気を振り絞ってお電話をしてくださる方がいます。「ここにかけて良いのかわからなかったけど、とりあえずかけてみた」とおっしゃる方もいらっしゃいます。私たちにお話しいただくことで、ご自身が何に一番困っているのかということに気付かれる場合もありますし、私たちの方から「こんなことにお困りということでよろしいでしょうか?」とお聞きしていくことで、問題が明確になっていく場合もあります。どんな場合でも利用者さまの問題を解決するための糸口となるお手伝いができれば、と考えています。
Q.職場の雰囲気はいかがですか?働きやすさについても教えてください。
「周囲の人にも恵まれ、とても働きやすい職場です。できるだけ長く勤めたいと思っています」
私はここに勤めて10年以上になりますが、とても働きやすい職場です。上司や同僚にも温厚な人が多く、人間関係でストレスを感じたことはありません。もちろん対応が難しい電話を受けて落ち込むこともありますが、同僚や上司がすぐに気付いてフォローをしてくれるため、落ち込んだ気持ちをひきずることもありません。
今は子どもも大きくなりましたが、小学生の頃は病気やケガをなどで、急に休まなければいけないこともありました。そんなときでも年次有給休暇を使うことができ、快く休ませていただけました。そうした職場だからこそ、10年以上勤め続けることができたのだと思います。週に5日、1日4時間の勤務で、土日にお休みとなることが多いので、お休みの1日は家事などに使い、残りの1日は子どもたちと出かけるようにしています。子どもは二人とも娘なので、一緒に映画を見に行ったり、買い物に行ったり。家族そろってドライブに行くこともあります。
Q.オペレーターになって良かった、と思うときはどんなときですか?
「利用者さんから『ありがとう』と言っていただくたびに、とてもうれしい気持ちになります」
いろいろとお話を聞き、こちらから情報をご提供した後に、利用者の方から「ありがとう。気持ちが軽くなった」「これから進む糸口が見えてきた」などと言っていただけることがあります。そのときは毎回本当にうれしい気持ちになりますね。やりがいも感じます。もっと勉強してもっと役に立ちたい、という気持ちにもつながっています。
また、法律について学んだことが、自分の日々の生活にも良い影響を与えています。これをこうするとトラブルにつながる、ということがわかるようになり、トラブルを事前に回避することができるようになったのではないかと感じています。
「働きやすさはバツグン!子育て中もフルタイムで働けています」
Sオペレーター(30代・2019年入社・3種)
(インタビュー当時)
Q.法テラスのオペレーターになったきっかけを教えてください。
「自分の働きやすい勤務シフトと休日だと思い、応募を決めました」
夫が転勤の多い仕事で、結婚以来各地を転々としていたのですが、子どもが3才のときに地元の仙台に戻ってくることができ、長く勤められる仕事を探したいと思っていました。法テラスは日曜祝日がお休みで、子育て中は17時までの勤務シフトにしてもらえたので、就職活動をする中で、一番自分が働きやすい時間帯と休日だと思い、応募しました。
それまでまったく法律関係とは無縁だったんですが、求人情報に「未経験でも大丈夫」という言葉があったので、「それなら私にも」と思ったことを覚えています。もちろん研修中は勉強することがいっぱいでした。面接のときに「たくさん勉強してもらいますけど大丈夫ですか?」と聞かれたことを思い出して「ああ、こういう意味だったのね」と思いました(笑)。ですが、研修中も同期のオペレーターと励まし合って乗り越えることができましたし、実際に電話を受けるようになってからも、困ったことがあればすぐに先輩オペレーターやスーパーバイザーの方が教えてくださるので、何かわからないことがあってもすぐに解決することができています。
Q.子育てと仕事の両立は大変ではありませんか?
「今、子どもは小学校2年生ですが、保育園のときからフルタイムで働くことができています」
保育園時代は、延長保育を使わない場合、18時までに迎えに行かないといけませんでした。ですが勤務が17時までで、残業がほとんど無いのでお迎えに遅れるということも無かったです。また、子どもが急に熱を出して迎えに行かなければいけないときなどは時間休をとるんですが、総務の方が「申請は後でもいいから、早く迎えに行ってあげて」と配慮してくださいました。予防接種などがある際も、1時間だけ時間休をとって子どもを病院へ連れて行く、ということが可能です。昨年子どもが小学生になり、やはり学校に慣れるまではパートタイムにしたほうがいいだろうかと悩んだのですが、残業が無くこうした配慮をしていただけるので、フルタイムのまま働くことができています。
休日はたまった家事をして、平日に楽ができるよう、食事の作り置きなどをしています。あとはとにかく子どもとしっかり遊びます。残りの時間で好きな作家さんの本を読むのが楽しみです。
Q.利用者の方とお話しするときはどのようなことに気を配られていますか?
「的確な情報提供だけでなく、利用者さまのお気持ちにも寄り添えるよう心掛けています」
私は犯罪被害者の方からの専用ダイヤルを担当することもあるのですが、その際お電話をいただく方は皆さん何かしらの被害にあわれた方々です。そのため、いつもより少し低めのトーンで落ち着いた話し方をし、ご安心いただけるような雰囲気を出すようにしています。性被害にあわれた方の中には、「私が断れなかったから」「私が逃げられなかったから」と、ご自身を責めてしまっている方がいらっしゃいます。そんなときにどのようにお話ししたら良いのか悩んでしまい、スーパーバイザーに相談したことがあり、「どのような理由があろうと、その方がそのような被害にあっていいわけではない」ということを教えてもらいました。なかなかうまく伝えることは難しいのですが、利用者さまに有用な情報をお伝えするだけでなく、お気持ちの部分にも寄り添うことができるように努めています。
Q.オペレーターとしてやりがいを感じるのはどんなときですか?
お電話を受けるようになってまだ間もない頃に、利用者さまからのお電話で「ほかのところでは相手にしてもらえなかったのに、ここではしっかりと話を聞いてもらえて良かった」と言っていただけたことがありました。スーパーバイザーの方がモニタリングしていて「いつもていねいな対応をしているから、そう言ってもらえたんだね」とほめてくださいました。利用者さまからの言葉がうれしかったのと同時に、ほめていただいたことでとてもやりがいを感じました。
法テラスのオペレーターは1種から始まり、試験を受けて2種、3種と上がり、携わる業務の内容も変わってきます。試験が1年に1回あり、私は入社後1年で2種に、翌年3種になることができました。試験に合格したとき、先輩やスーパーバイザーの方が自分のことのように喜んでくださり、さらに期待に応えられるようにがんばっていかなければ、と思いを新たにしました。
「法テラスは、安心して仕事に取り組める環境が整っています」
Hオペレーター(40代・2022年入社・1種)
(インタビュー当時)
Q.法テラスのオペレーターになったきっかけを教えてください。
「弁護士が活躍するドラマが好きで、法律関係に興味がありました」
学生時代に法学部の友人がいたこともあり、法律には以前から興味がありました。それと、弁護士が主人公の「リーガル・ハイ」というドラマがとても好きだったんです。漠然とですが、「法律を勉強してみたい」という気持ちがありました。子どもが生まれてからは、扶養の範囲内での仕事をしていたのですが、子どもも中学3年生になり手がかからなくなったので、そろそろフルタイムの仕事に戻りたいと思い、法テラスのオペレーターに応募しました。
私は2022年の9月に入社し、そこから研修を受け、実際にオペレーターとして電話を受け始めたのは同年の12月です。最初から1人で電話を受けるのではなく、同期の人と2人で、ペア受電という形から入りました。1人が電話を受け、もう1人が電話の内容を一緒に聞きながら制度や情報を調べられるので、緊張しながらも安心して臨むことができました。また、受電当初はスーパーバイザーの方がモニタリングしていてくださり、困ったことがあればすぐに助けてくださいます。これも大きな安心材料でした。
Q.法テラスのオペレーターとはどのような仕事でしょうか?
「ときにはドキドキしたり、落ち込むことも。そんなときは好きなキャラクターのグッズで癒されてます!」
私たちの仕事は、利用者さまの状況をお伺いして、その状況に合った、お役に立てるような法制度の情報と、具体的にご相談いただける窓口を案内させていただくことです。日々、電話を受けていると、ご利用者さまのご要望を的確につかめないことがあり、自分の理解力の無さに落ち込むこともあります。また、利用者さまの中には大きな声を出される方もいらっしゃってドキドキしてしまうことも。そんなときは好きなキャラクターのグッズを見て癒されます。私が好きなのは中日ドラゴンズの「ドアラ」と、「おぱんちゅうさぎ」。キーホルダーやハンカチなど、この2つのキャラクターのグッズを多めに持って、仕事に向かいます!
Q.職場の雰囲気はいかがですか?働きやすさについても教えてください。
「子育て支援シフトを利用して、受験生の子どものサポートもしっかりできました」
法テラスのオペレーターは21時までのシフトもあるのですが、子どもが中学生までの間は「子育て支援シフト」を利用することができ、9時から17時までのシフトだけで働くことができます。お休みの希望も気軽に出すことができるので、フルタイムで働きながらも、昨年中学3年生で受験生だった子どものサポートもしっかりとすることができました。
職場はとてもメリハリのある雰囲気です。仕事中は皆さん本当に真摯に取り組んでいますが、休憩時間には同期と楽しく話をしたり、先輩方もユーモアを交えて励ましの声をかけてくれたりします。世代分け隔てなく接して下さいます。
Q.1日の大まかなスケジュールを教えてください。また、お休みの日は何をして過ごしますか?
「休日は好きなものを食べて、映画を見て。とにかくストレス無く過ごします」
朝は6時過ぎに起きます。家を出るのは8時過ぎなので、それまでの間に子どものお弁当作り、朝食の準備、洗濯、家族の見送りをします。仕事を持っている方は皆さんそうだと思いますが、朝は忙しいですよね。自分の朝食は立ったまま食べていたり(笑)。なるべく週末にまとめて買い物をするようにしているので、帰りは足りないものを少し買うくらいで、家に着くのはだいたい6時半くらいです。家族が寝てからが私の時間。昼間座っている時間が長いので、ゆっくりとお風呂に入り、足のマッサージをしたりしています。
平日がバタバタしているので、休日は好きなものを食べたり、映画を見たり、のんびりストレス無く過ごしていますが、ときには美容院やネイルサロンなどの予定を詰め込むことも。指先は仕事中でも自分の目に入る部分なので、ネイルをしていると気持ちが明るくなります。
Q.これから法テラスのオペレーターを目指す方にメッセージをお願いします。
「法律を知ることは、自分が生きていく強みにもなります!」
新しいことを始めることは、すごく勇気がいりますし、不安も伴いますが、法テラスには安心して仕事に取り組める、しっかりとした研修制度と環境が整っています。また、法律を知ることは自分が生きていくうえでの強みにもなると思います。私自身、ここで働けて良かったと感じているので、迷っている方にはぜひ応募していただきたいと思っています。
他のOPからこんな声も!
Sオペレーター
子育て中の方には、ぜひおすすめしたい職場です!
私は小学生と中学生の子どもがいるのですが、中学生以下の子どもがいるオペレーター用のシフト、17時までのシフトを利用させていただいています。ほぼ残業なく、定時で帰れるため、毎日の帰宅後のルーティンが確立されているので、子育てとの両立という面で働きにくさは感じません。子育てと両立に不安を感じている方、私も前職で産休・育休をとった経験がありますが、それまでの職場で子どもがいることで働きにくさを感じた経験のある方には、ぜひおすすめしたい職場です!
Kオペレーター
困った様子を見ると、すぐにSVの方が飛んできてくれます(笑)
私はまだ新人なので、先輩方のようなスムーズな対応はできていないと思います。電話を受け始めたばかりのときは、「自分にわからない質問が来たらどうしよう」とドキドキしていました。最初の頃はSVさんの近くに座って電話を受けます。本当は何か困ったときには手を上げることになっているんですが、手を上げなくても少し困った様子があるとSVさんがすぐに来てくださるので、安心して応対することができました。皆さん何らかのお困りごと、お悩みごとがあってお電話をくださっているので、利用者さまがお話ししやすいような柔らかい対応を心がけています。
スーパーバイザー(SV)からひと言!
Nスーパーバイザー
「オペレーターへの応募を検討されている皆さんへ」
法テラスのオペレーターは研修期間も長く、難しい仕事なのでは?と心配になるかもしれません。確かに学ぶことは多いですが、この学びは仕事だけでなく、ご自身の生活の中でも役に立つ学びだと思います。オペレーターの方々が働きやすいようにサポートするのが、私たちSVの仕事です。できるだけ皆さんの力になりたいと、日々細かな様子が察知できるよう心掛けています。研修終了後、実際に利用者さまからのお電話を受けるようになってからも、困ったこと、わからないことがあればすぐに私たちSVが対応しますので、安心してください。働きやすい職場で、やりがいのある仕事です。ぜひ、私たちと一緒に働いてみませんか?