ドライバーMの「法テラス号」運行日誌1~4

 

 

トップ画像

法テラス号運行日誌 1

 みなさんはじめまして。今年8月から「法テラス号」のドライバーを務め、各地での相談会運営を担当しているMと申します。

 8月からこれまでの4か月半の間に志賀町、内灘町、珠洲市、七尾市、輪島市などへお伺いし、計13回の「法テラス号相談会」を開催してまいりました。

  普段は金沢市内の「法テラス石川」で勤務しているのですが、「法テラス号」で能登方面へ出かけるたびに、まだまだ被害の爪痕がそこかしこに残るのを目の当たりにします。

  また、相談会にお越しくださる皆様の中にはご高齢の方が少なくありません。加えて、弁護士には“敷居の高さ”があるのか、地域支え合いセンターの生活支援相談員さんなどに背中を押されて初めて法律相談を受けてくださった方も多くいらっしゃいました。

 相談にお越しくださった皆様に「法テラス号相談はどうでしたか」とお尋ねすると「よかったです。きちっとアドバイスを頂き、お陰で前に進めそうです。」などと、うれしいお答えをいただきます。

 そんな実情を見ると、やはり「法テラス号」でお住まい等の近くまで出向いて相談会を開催することには、移動に伴う物理的な負担、また、心理的な負担を減らし、必要な方に確実に法的支援をお届けするというかけがえのない価値があると実感します。少しでも被災された方々のお力になれるよう、引き続き頑張らなければと思います。

 ところで、石川県での「法テラス号」の運行費用はいただいたご寄付で賄われています。具体的には車両リース料、駐車場代、任意保険料、ガソリン代などです。

 被災地での法的支援へのニーズは、ある程度時間が経ってから生じてくるということがこれまでの被災地支援の経験から言われています。「法テラス号」にとってもむしろこれからが本番となりそうです。

 引き続き能登に「法テラス号」を!

 ぜひ皆様のご支援をお願いします。

 

□(撮影地)輪島市

ドライバーMの日誌1

□(撮影地)七尾市​

ドライバMの日誌2

 

 

 

法テラス号運行日誌 2

12月19日(木)

 こんにちは。「法テラス号」ドライバー・Mです。

 今日は金沢地方・家庭裁判所七尾支部にお邪魔して「法テラス号」相談会を開催しました。

 この時期らしく変わりやすい空模様。霙(みぞれ)混じりの冷たい雨がザーッと降ったかと思うと今度は日が差して。「法テラス号」もしっかり暖房を効かせ、車内を暖かくして皆様をお迎えしています。

 今回は、不動産に抵当権が設定されているため、公費解体ができないと伝えられ、お困りの60歳代のご夫婦からのご相談がありました。

 40分ほどのご相談いただいた後、感想をおうかがいしたところ「明確に方針を示していただいたのでそれに従って進めていきます。本当に助かりました。本日はありがとうございました。」とのお言葉。

 なんだかこちらまでホッとし、今日もここへ来た甲斐があったと感じました。

 さて、本日の走行距離は165km。「法テラス号」、お疲れさまでした。

 

□フロントガラスには霙(みぞれ)が!(撮影地:七尾市)

 ドライバMの運行日誌3

 

□岸壁沈下、液状化の被害もあります。(撮影地:七尾港)

ドライバMの運行日誌4

 

 

​​法テラス号運行日誌 3

12月22日(日)

 こんにちは。「法テラス号」ドライバー・Mです。

 今日は七尾市・石崎地区コミュニティーセンターへ出動しました。くもり一時雪。最高気温5℃・最低気温1℃。冬型の気圧配置が強まるとのことで大雪も心配でしたが、無事予定どおりお伺いできました。

 七尾市地域支え合いセンター(七尾市社会福祉協議会)さんからのお声かけで、弁護士のほか、建築士、ファイナンシャルプランナー、住宅金融支援機構の方も、この「専門家による合同相談会」に加わっています。

 印象に残ったのは、公費解体したいが親族から印鑑証明がもらえず困っている、とのことで相談にこられた女性。息子さんと一緒にお見えになり、「法テラス号」へご案内。30分程の相談後に感想をお聞きしたところ、「助かりました。ありがとうございます。」とのお言葉をいただきました。お顔も相談前とは違って晴れやかに感じました。

 ところで、本日で年内の相談会は千秋楽。1月12日(日)から再稼働の予定です。引き続き能登に「法テラス号」を!ぜひ皆様のご支援をお願いします。

 さて、本日の走行距離は173km。「法テラス号」、お疲れさまでした。

□七尾市・石崎地区コミュニティーセンター前にて

 ドライバーMの運行日誌5

 

□各分野の専門家がそれぞれブースを構えて相談に応じます。

ドライバーMの運行日誌6

 

​​法テラス号運行日誌 4

1月12日(日) くもり一時晴れ、最高気温8℃/最低気温1℃

 こんにちは。「法テラス号」ドライバーのMです。

 令和7(2025)年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、本年最初の「法テラス号」相談会は七尾市・南大吞地区コミュニティーセンターで開催されました。数日前から“この冬一番”という寒気が流れ込み、大雪や道路凍結も心配していたのですが、道路除雪に当たってくださる皆様のお陰もあって、無事お伺いすることができました。

 写真のとおり、南大吞地区コミュニティーセンターのアプローチ路入口の先では、道路復旧工事が行われていました。まだまだ復旧も道半ばであることを改めて実感させられます。

 今回の相談会も七尾市地域支え合いセンター(七尾市社会福祉協議会)さんのご企画で、弁護士だけでなく、建築士、ファイナンシャルプランナーの方も参加される「専門家による合同相談会」として開催されました。

 現地の方にお伺いしたところ、南大吞地区では建物被害は比較的少なかったそう。同じ海沿いでも北大呑地区では全壊も含め、多数の被害があった、とのことでした。北大吞地区へは3月9日にお伺いする予定ですが、まだまだお伺いできていない地区も少なくなくありません。やはり「法テラス号」の取組の継続が必要だと思います。

 そうした思いで始めた今回のご寄付のお願いですが、これまでに本当に多くの方々がご支援くださり、目標額まで「あと一息」というところまで来ることができました。大いに勇気づけられています。改めて御礼申し上げます。

 “能登に「法テラス号」を!” ご支援どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、本日の走行距離は184km。「法テラス号」、お疲れさまでした。今年も頑張ろうね!

□コミュニティーセンターの入口の先の道路は復旧工事中

ドライバーMの運行日誌7

 

□雪が残る中での相談会となりました。

ドライバーMの運行日誌8