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ドライバーMの「法テラス号」運行日誌(令和7年度 番外編)

~10月の運行より~
令和7年10月21日(火) 曇り一時晴れ 最高気温16℃/最低気温11℃
こんにちは。私は、東京都内にある法テラスの本部において、「法テラス号」の運行調整を担当しているKです。
今日は、金沢地方裁判所輪島支部駐車場における法テラス号相談会会場にうかがうとともに、仮設団地や自治体等を訪問し、今後の支援の方向性を探るべく、「法テラス号」に同行します。
さっそく金沢駅前にて、ドライバーMおよび相談担当弁護士の先生お2人と合流し、私は「法テラス号」の助手席を占めて、出発です。
出発後間もなく「のと里山海道」に入ります。しばらくは、左手に日本海を見ながら快調なドライブです。
途中、道の駅「のと千里浜」にて休憩したのちの再出発後、「徳田大津JC」周辺から北は、工事中であるために片側交互通行となるところが増えてきました。


ストップアンドゴーが続きましたが、Mの確実・安心な運転により、予定どおり、お昼少し前に輪島市街に到着しました。
見学と昼食を兼ねて、「コミセンマリンタウンBASE」に向かいます。


「コミセンマリンタウンBASE」は、仮設団地「マリンタウン第一団地」敷地内に、令和7年4月に開設されたコミュニティセンター(以下「コミセン」)です。
従前あまり活用されていなかった集会場を改装し、飲食ブースと銭湯ブースが設けられています。
同様のコミセンが、同年5月に門前(もんぜん)、6月に鳳至(ふげし)にも開設されました。
その飲食ブースにお邪魔して、4人でテーブルを囲み、昼食をいただきました。
そこは、地元のみなさんの復興に向けた静かなエネルギーを感じつつ、ほっとした気持ちになり、食欲を掻き立てられる、明るいテラスのような場所でした。

私は、鮮魚コーナーのお刺身を定食にしてもらいました。しみじみと美味しかったです。

このような場所でコミュニティイベントが開催される際に、その相談コーナーとして「法テラス号」を呼んでいただけたら…、などと考えつつ、コミセンをあとにします。
裁判所までの道のりにおいて回れる限りの仮設団地を回り、各掲示板の「法テラス号」相談会告知チラシを次回のものに貼り換えていきます。
金沢地裁輪島支部に到着し、まずは裁判所の事務局にごあいさつをしました。
ごあいさつの後、法律相談のない時間帯を使い、各掲示板の相談会告知チラシを貼り換えるため、相談担当弁護士お一人を待機に残して仮設団地を回ります。
途中、朝市の跡地を見学しました。火災の後、更地になったままです。元々の土地区画は分からなくなってしまったものの、前向きな再整理が進められているとのことでした。
朝市エリアを象徴する「以呂波橋」(いろはばし)は、通行止めになっていました。

昼食をとった「コミセンマリンタウンBASE」とほぼ同時期に開設された「コミセン鳳至BASE」を見学し、次回の「法テラス号」相談会のチラシも置いていただきました。

そのすぐ隣では、小学校の解体工事中でした。
街の中には、全壊状態であるものの未だ何らかの事情により解体されていない家屋が散見されました。法律相談の需要はまだありそうです。

ある団地の集会所において、ちょうどお茶会が開催されていました。
ちょっとお邪魔して、「お困りごとないですかー」と伺ってみたところ、「困りごとねー。ないわけじゃないけど、弁護士との法律相談とかまではちょっとねー」とのお答え。
弁護士との法律相談自体に敷居の高さを感じているとしたら、目立つ「法テラス号」に乗り込んで法律相談をするなんて、相当高いハードルである可能性があります。
相談ニーズはありそうなのに、何とかハードルを下げる工夫をしなければ。もしかしたら、このお茶会の雰囲気がヒントかもしれない、と思いました。
その後も仮設団地を回る途中で、輪島市役所の復興推進課にお邪魔しました。
いつも「法テラス号」相談会の告知を市報に掲載いただいていることへの感謝と、仮設団地における法テラス号相談会の開催可能性などについて、少しお話させていただきました。
この後さらに2か所ほど仮設団地を回り、裁判所に戻りました。
そろそろ撤収です。

裁判所事務局にごあいさつして帰路の出発後、またしばらく片側交互通行が続きます。


長い区間にわたって、路面に亀裂が走っていました。


ストップアンドゴーの連続であり時間がかかりましたが、この道中、相談担当弁護士の先生方から被災地・被災者支援、能登への思い、法テラスのことなど、たっぷりお話を伺うことができて、時間が経つのを忘れるようでした。
「のと里山海道」の途中、「西山パーキングエリア」にて休憩して以降は道路の状態に問題がなくなり、右手に日本海が見えてきます。もうすぐ金沢です。

車中で先生方とお話をさせていただきながら、この「法テラス号」運行が、相談を担当してくださる先生方、担当弁護士を派遣してくださる金沢弁護士会・各弁護士会連合会・日弁連、場所を提供してくださる裁判所、「法テラス号」を受け入れて相談会の告知等をしてくださる自治体、運行資金を寄付してくださったみなさま、ドライバーMなどなど、多くの方々の力が合わさって維持されている貴重な取組であることを改めて感じました。
であるからこそ、より効果的に「法テラス号」を被災地・被災者支援に役立てていく必要があり、今日、仮設団地の集会所で伺った声などもふまえ、よりスムーズに、お困りごとを相談につなげるための工夫をしていかなければなりません。そのためのヒントも、今回いただきました。
そのほか、コミセンの見学、先生方の情熱的なお話、地元の新鮮な美味しい食事などから、今後の取組のためのエネルギーをいただく旅となりました。
夕方、無事に金沢に到着し、本日の走行距離は248kmとなりました。
「法テラス号」、今日もお疲れ様でした。これからもよろしく。