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海外留学から学んだこと

更新日:2019年2月21日

法テラス秋田法律事務所 大野 鉄平 弁護士(新61期)

外国の建物の写真

 2014年の夏、日弁連海外留学制度を利用してイギリス国立エセックス大学大学院(国際人権法専攻)へ留学をしました。

 法テラスにはスタッフ弁護士向けの留学制度があり、日弁連海外留学制度に加えて法テラス内部の選考を通過した場合、法テラスに籍を残したまま海外留学することが許されています。この留学制度のおかげで帰国後もスタッフ弁護士として勤務する場が確保されるなど、留学期間中も安心して研究に力を注ぐことができました。

 海外留学を経験したことで国際会議での発表や英語論文の出版など、活動の幅が広がりました。海外の議論を国内に輸入するだけではなく、日本国内の問題を海外に紹介し国際社会に働きかける。留学前には考えられなかった「国際協力」が可能になったと思います。

 留学中、忘れられない出来事がありました。課外活動として、コソボ共和国のオンブズマン事務所を訪問したときのことです。オンブズマンの活動をひととおり終えた後、所長が次のように話してくれたのです。

 「人権侵害を見つけたら、私たちは出来る限り大きな声で騒ぐ。うるさいぐらい騒ぎ立てる。それが私たちの役割だ。」

 国連の建物と比較すると悲しいくらい狭く、古い事務所。それでも所長の言葉には、地域住民の人権を守る強い意思と誇りを感じました。

 その国の人権を守るのはその国の法律家である。これまでスタッフ弁護士として日本の人権保障に関わってきたこと、そして今後もそうした活動を続けていくことに不思議と勇気とプライドを感じた瞬間でした。

 

大野鉄平弁護士の留学報告はこちら↓
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