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外国人の方々への支援

更新日:2019年9月4日

法テラス本部第二事業部付 小坂 友希乃 弁護士(67期)

小坂弁護士

法テラス本部で部付として働いている小坂友希乃です。
本部に来る前は、静岡県浜松市というところに3年間赴任していたので、今日は浜松での経験についてお話ししようと思います。
 

待ったなしのセーフティネット


浜松地域には外国の方が多く居住しており、外国人専門相談や通訳の方からの依頼で、外国人事件を多く経験しました。
ただ、私はそれまで外国人事件を扱ったことがほとんどなかったので、当初はとっても戸惑いながら執務にあたっていました。
 
例えば、A国人とB国人が日本で結婚し、子どもが生まれたけど、関係が破綻したので親権をとって離婚したい。という相談がきた時、そもそも外国人の両者が「日本で結婚した」ってどういうこと?子どもの出生届、どこに出したの?子どもの国籍は?外国人が日本で離婚することの意義って??という風に、恥ずかしながら分からないことだらけでした。
その他にも、外国法の原典や翻訳が手に入らなかったり、法律の内容が日本人の私には理解し難い内容だったり(基本父親しか親権者になれないとか…)、通訳を介して依頼者と信頼関係を築くのが難しかったり、通訳費用も気にしなきゃいけなかったり、宗教や文化の違いに悩んだり、外国人事件の困難さは一言では言えません。


けれど、言葉の通じない外国で困って困って、やっと相談に来てくれた人に、色々難しいから受任できません、とは言える訳がありませんから、周囲の弁護士や関係機関、支援室などに甘えながらも、事件の見立てを示し、日本で手続ができるものはどんどん進めていくことを心がけました。
そうして、多少突飛な外国人相談が入ってきても、相談者が本当に求めるものが何なのか、寄り添って考えられるようになってきたように思います。


今後は入管法の改正に伴って、一部の地域に限らず、全国各地で外国法関連の知識が求められるようになるでしょう。
また、外国人事件に限らず、法テラスは日々、それぞれの事情を抱える方々が法的な助言を求めて訪れる、待ったなしのセーフティネットです。
何かを学んで成長したい、困っている人をほうっておけないという素朴な気持ちがあるなら、その気持ちに忠実な仕事ができるのが法テラスではないでしょうか。

小坂弁護士


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